PC編 ギャンを表示・設定する方法
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MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、アメリカの伝説のトレーダー、W・D・ギャン氏によって考案されたギャン(Gann)理論に基づく「ギャンライン」「ギャンファン」「ギャングリッド」を描画することができます。ギャン理論は、トレンド転換のタイミング発見だけでなく最適なトレードポイントの発見など、様々な用途に用いられます。
ここでは、ギャン理論の中で最も有名な「ギャンファン」を、MT4/MT5で表示・設定する方法について説明します。
MT4/MT5それぞれの説明は、タブ切替でご確認いただけます。
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手順1
メニューバーの「挿入」をクリックします。「ギャン」にマウスポインタ―を動かし、「ギャンファン」を選択します。
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-
ギャンライン
ギャンラインは、起点となる安値と高値を結んだ線のことで、ギャンファンやギャングリッドの基準となります。MT5では任意の高値・安値にギャンラインを描画することが可能です。描画したギャンラインをギャン理論で最も重要と考えられている45度のライン、つまり「1×1」(ワン・バイ・ワン)と定義し、その期間と値幅の均衡からトレンドの強さなどを推測できます。
-
ギャンファン
ギャンファンは、一般的にギャンアングルという名称でも知られています。最も重要なラインである1×1(ワン・バイ・ワン)つまり45度線に加えて、1×8(82.5度)、1×4(75度)、1×3(71.25度)、1×2(63.75度)、2×1(26.25度)、3×1(18.75度)、4×1(15度)、8×1(7.5度)の合計9つのラインを描画します。
-
ギャングリッド
ギャングリッドは、描画したギャンラインと、ギャンラインの対角線をチャート全体に等間隔でグリッドにて描画します。ギャングリッドは複数のギャンラインから構成されていることになり、価格とギャンラインの位置から、相場の強弱を判断することができる他、ギャンラインと価格が交差した場合は、ブレイクポイントとして意識されます。
手順2
チャート上で、ギャンファンの起点となる箇所をクリックし、そのまま終点となる箇所までドラッグして期間を指定します。
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
ドラッグ時に表示される数値は、起点から終点までの足の数とポイント数を示します。
手順3
チャート上に表示したギャンファンの位置を調整する場合、ギャンファン上に白色の点が表示されていることを確認し、変更箇所に応じて各白点の位置を変更します。白点が表示されていない場合は、ギャンファンのギャンライン(価格軸と時間軸が1対1となるライン)付近でダブルクリックすると、ギャンファン上に白点が表示され編集が可能になります。
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
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
ギャンファンの起点の位置を変更します。 |
2 |
ギャンファンの位置を変更します。 |
3 |
ギャンラインの終点を変更できます。 |
手順4
ギャンファンの設定の変更を行う場合は、ギャンライン上で右クリックして「Gan Fan プロパティ...」を選択します。


手順5
「全般」「パラメーター」「表示選択」それぞれのタブでギャンファンの詳細設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。
「全般」タブの設定
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
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
名前 |
ギャンファンの名称を付与します。 |
2 |
説明 |
説明を入力すると、チャート上のギャンファンにマウスポインタ―を当てた時、説明を表示することができます。 |
3 |
スタイル |
表示するギャンファンの色、線の種類、線の太さを設定します。 |
4 |
背景として表示 |
ギャンファンをチャートの後ろ側に表示する場合は、チェックを入れます。 |
「パラメーター」タブの設定
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
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
起点の位置 |
起点の位置を日付と価格で指定します。 |
2 |
指定期間の終点 |
終点の位置を日付で指定します。 |
3 |
スケール |
ギャンラインの角度を指定します。ギャンファンを最初に引いた時点での角度が「1.00」です。 |
「表示選択」タブの設定
表示する時間足を指定したい場合、「表示選択」タブで詳細設定を行います。
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
ギャン氏のトレードルールの一部は「28のルール」として有名です。「1回の取引で自己資金の10分の1以上のリスクをとらない」「値動きと流動性が十分な時期に取引する」などがあります。一方、ギャンは多数の著作を残しましたが、ギャン理論に関する正確な解説書は残っておらず、現在でも様々な見解があります。
動画
手順1
メニューバーの「挿入」をクリックします。「オブジェクト」、「ギャン」の順にマウスポインターを動かし、ギャンファンを選択します。


-
ギャンライン
ギャンラインは、起点となる安値と高値を結んだ線のことで、ギャンファンやギャングリッドの基準となります。MT5では任意の高値・安値にギャンラインを描画することが可能です。描画したギャンラインをギャン理論で最も重要と考えられている45度のライン、つまり「1×1」(ワン・バイ・ワン)と定義し、その期間と値幅の均衡からトレンドの強さなどを推測できます。
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ギャンファン
ギャンファンは、一般的にギャンアングルという名称でも知られています。最も重要なラインである1×1(ワン・バイ・ワン)つまり45度線に加えて、1×8(82.5度)、1×4(75度)、1×3(71.25度)、1×2(63.75度)、2×1(26.25度)、3×1(18.75度)、4×1(15度)、8×1(7.5度)の合計9つのラインを描画します。
-
ギャングリッド
ギャングリッドは、描画したギャンラインと、ギャンラインの対角線をチャート全体に等間隔でグリッドにて描画します。ギャングリッドは複数のギャンラインから構成されていることになり、価格とギャンラインの位置から、相場の強弱を判断することができる他、ギャンラインと価格が交差した場合は、ブレイクポイントとして意識されます。
手順2
チャート上で、ギャンファンの起点となる箇所でクリックし、そのままドラッグして期間を指定します。MT5ではギャンファンの基準となる期間を指定できます。


手順3
チャート上に表示したギャンファンの位置を調整する場合、ギャンファン上に白色の点が表示されていることを確認し、変更箇所に応じて、各白点の位置を変更します。白点が表示されていない場合は、ギャンファンのギャンライン(価格軸と時間軸が1対1となるライン)付近でダブルクリックすると、ギャンファン上に白点が表示され編集が可能になります。


番号 |
説明 |
---|---|
1 |
ギャンファンの起点の位置を変更します。 |
2 |
ギャンラインの終点を変更できます。 |

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ドラッグ時に表示される数値は、起点から終点までの足の数を示します。
手順4
ギャンファンの設定の変更を行う場合は、ギャンライン上で右クリックして「プロパティ」を選択します。


手順5
「共有」「パラメータ」「表示選択」それぞれのタブでギャンファンの詳細設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。
「共有」タブの設定

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番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
名前 |
ギャンファンの名称を付与します。 |
2 |
説明 |
説明を入力すると、チャート上にギャンファンの説明を表示することができます。
|
3 |
スタイル |
表示するギャンファンの色、線の種類、線の太さを設定します。 |
4 |
オブジェクトを |
ギャンファンをチャートの後ろ側に表示する場合は、チェックを入れます。 |
5 |
選択を無効化 |
ギャンファンの編集を不可にする場合、チェックを入れます。 |
「パラメータ」タブの設定
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番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
起点の位置 |
起点の位置を日付と価格で指定します。 |
2 |
指定期間の |
終点の位置を日付で指定します。 |
3 |
ピップス/バー |
ギャンラインの角度を指定します。ギャンファンを最初に引いた時点での角度が「1.00」です。 |
4 |
下降トレンド |
下降トレンドでギャンファンを利用したい場合は、チェックを入れます。 |
「表示選択」タブの設定
表示する時間足を指定したい場合、「表示選択」タブで詳細設定を行います。
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
ギャン氏は数多くの著作がありますが、その中でも有名なのが「価値ある28のルール」と呼ばれる資産管理に関するルールです。代表的なルールとしては「1回の取引で10分の1以上のリスクをとらない」「ストップロス設定をエントリーと同時に行い、キャンセルしない」というものがあります。一方、ギャンは多数の著作を残しましたが、ギャン理論に関する正確な解説書は残っておらず、現在でも様々な見解があります。
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