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海外FXのCFD銘柄を解説!CFD取引の意味や国内外の業者比較も紹介

海外FXのCFD銘柄を解説!CFD取引の意味や国内外の業者比較も紹介

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海外FXでは、CFD銘柄であるゴールドや株価指数なども取引できます。幅広いCFD銘柄が提供されているため、自分に合う銘柄が見つかるかもしれません。また、FX銘柄もCFD銘柄も同じ口座で取引できるため、別途手続きをすることなく即座に始められます。

本記事では、CFD取引の意味や銘柄の特徴から解説します。その上で、海外FXでCFD銘柄を取引するメリット・デメリットを、国内のCFD取引サービスと比較しながらお伝えしていきます。

CFD取引とは?FXとの違いは?

CFD取引(Contract For Difference)とは、対象となる銘柄の「買い」と「売り」を行い、その差額分のみを受け渡しする取引です。差金決済取引とも呼ばれます。

例えば、ゴールドを1,500ドルの時点で購入し、1,550ドルの時点で売却したなら、トレーダーは差額の50ドルを受け取ることになります。ここで注目したいのは、購入時や売却時にゴールドを受け渡しすることはなく、売買後に差額のみをやり取りするという点です。

ゴールドのCFD取引のイメージ

より詳しく記載すると、CFD取引では、売買の差額を証拠金で調整します。つまり、売買後に利益が出れば証拠金残高に追加され、損失が出れば証拠金残高から差し引かれます。

そのほか、レバレッジをかけることができる点やショート(売りから入る取引)ができる点もCFD取引の特徴です。

knowledge
証拠金とは?

証拠金とは、FX業者などに担保として預けておく資金のことです。取引で生じた利益や損失は、証拠金に反映されます。

FXはCFD取引の一種

FXはCFD取引に含まれます。

CFD取引とは、対象となる銘柄の買いと売りを行い、売買後にその差額のみを受け渡しする取引です。FXでは法定通貨の売買を行い、その差額のみをやり取りしますので、FXは通貨を対象としたCFD取引だといえます。

海外FX業者はドル円やユーロドルなどをFX銘柄、その他の銘柄をCFD銘柄と区別することがありますが、その取引方法はどちらもCFD取引です。したがって海外FXにおいては、取引対象がドル円であってもゴールドであっても、基本的な取引方法は同じです。税金の面での取扱いも変わりません。

海外FXで取引できるCFD銘柄

CFD取引で扱われる銘柄は数多くあります。ここでは、海外FX業者が取り扱っているCFD銘柄を見てみましょう。

貴金属

貴金属(メタル)のCFD銘柄には、ゴールドやシルバーなどがあります。特にゴールドは、値動きが大きいことなどから人気銘柄であり、多くの海外FX業者が提供しています。

なお、銘柄名は以下のように表示されます。

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貴金属ジャンルのCFD銘柄
貴金属名 銘柄の表記例
ゴールド XAUUSD
シルバー XAGUSD
プラチナ XPTUSD
パラジウム XPDUSD
貴金属名 銘柄の表記例
ゴールド XAUUSD
シルバー XAGUSD
プラチナ XPTUSD
パラジウム XPDUSD

貴金属を取引する手段は複数ありますが、短期売買をしたい場合には海外FXの利用が選択肢となります。特に少額で取引したい場合や、資金効率を高めて大きな利益を狙いたい場合は、ハイレバレッジ取引ができる海外FXとの相性が良くなるでしょう。

knowledge
ゴールドの取引方法

安全資産として保有し続けるなら現物の積立(いわゆる純金積立)、長期投資ならNISA枠を利用しての投資信託・ETFの投資といった選択肢があります。短期取引をする場合にも、先物取引や国内業者でのCFD取引、海外FXでのCFD取引とさまざまな手段が存在します。

エネルギー

銘柄数は少ないものの、エネルギーも人気のあるCFD銘柄となっています。原油価格はよく経済関連のニュースで取り上げられるので、原油銘柄については目にしたことのある人も多いかもしれません。

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エネルギージャンルのCFD銘柄
エネルギー名 銘柄の表記例
WTI原油*1 USOIL(WTI)
ブレント原油*2 UKOIL(Brent)
天然ガス NGAS
エネルギー名 銘柄の表記例
WTI原油*1 USOIL(WTI)
ブレント原油*2 UKOIL(Brent)
天然ガス NGAS

*1WTI原油とは、米国テキサス州の油田などで産出される原油です。

*2ブレント原油とは、イギリス領であるブレント油田で産出される原油です。

エネルギー銘柄もゴールド同様、さまざまな方法で取引できます。そのような中で海外FXが有力な選択肢となるのは、高いレバレッジをかけての短期取引がしたい場合や、FX業者のボーナスを使いたいときなどでしょう。

knowledge
現物銘柄と先物銘柄は別者

エネルギーや株価指数などは、現物銘柄と先物銘柄で区別されていることがあります。その例として、WTI原油の現物銘柄と先物銘柄がそれぞれ提供されているケースが挙げられます。現物銘柄と先物銘柄では、取引されている市場が異なるため、相場も少し異なってきます。

株価指数

株価指数とは複数銘柄の株価を計算し、数値化したものです。株式市場や業界の状況を把握するために用いられることがあります。

この株価指数もCFD銘柄として提供されており、売買によって利益を上げることが可能です。海外FXで取引ができる主要な銘柄には、以下のようなものがあります。

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株価指数ジャンルのCFD銘柄
株価指数名 銘柄の表記例
ダウ平均株価(NYダウ) US30
S&P500 SPX500
ナスダック総合指数 NAS100
FTSE100指数 UK100
日経平均株価 JPN225
株価指数名 銘柄の表記例
ダウ平均株価(NYダウ) US30
S&P500 SPX500
ナスダック総合指数 NAS100
FTSE100指数 UK100
日経平均株価 JPN225

上記のほか、ドイツやフランスなどの主要国の株価指数が取り扱われていることもあります。また海外FXでは、1つの口座でFX銘柄もCFD銘柄も取引できるため、株価指数のチャートを表示させ、為替相場の分析に役立てるといった使い方もできます。

仮想通貨

昨今では、仮想通貨(暗号資産)を取り扱っている海外FX業者は数多く見られます。仮想通貨をメインに扱っている海外FX業者も存在するほどです。

主要な仮想通貨銘柄としては、以下のようなものが挙げられます。

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仮想通貨ジャンルのCFD銘柄
仮想通貨名 銘柄の表記例
ビットコイン BTCUSD
イーサリアム ETHUSD
リップル(XRP) XRPUSD
トロン TRXUSD
ライトコイン LTCUSD
仮想通貨名 銘柄の表記例
ビットコイン BTCUSD
イーサリアム ETHUSD
リップル(XRP) XRPUSD
トロン TRXUSD
ライトコイン LTCUSD

仮想通貨のレバレッジ取引は、仮想通貨取引所を利用することでも可能です。特に海外の仮想通貨取引所では、200種類以上の通貨ペアで取引できることもあるため、マイナーな銘柄も取引対象としたい人には向いているかもしれません。

ただし主要銘柄の取引であれば、海外FXでも十分可能です。また海外FXであれば、仮想通貨の取扱いに慣れていない人や、仮想通貨の保有に抵抗がある人でも利用しやすいでしょう。

notice
マイナー銘柄は提供停止となることも

仮想通貨銘柄に限った話ではありませんが、マイナーな銘柄は提供停止となる可能性がやや高くなります。その理由として考えられるのは、安定的な流動性提供が難しいこと、利用者が少なく収益性が悪いことなどです。

個別株

個別株とは、個別の企業の株式のことです。いくつかの海外FX業者は、この個別株をCFD銘柄として取り扱っています。特に以下のような有名企業の株式は、よく取り扱われています。

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個別株ジャンルのCFD銘柄
企業名 銘柄の表記例
Apple社 AAPL
Amazon社 AMZN
Microsoft社 MSFT
Netflix社 NFLX
Tesla社 TSLA
企業名 銘柄の表記例
Apple社 AAPL
Amazon社 AMZN
Microsoft社 MSFT
Netflix社 NFLX
Tesla社 TSLA

取り扱っている銘柄数はFX業者にもよります。全く取り扱っていない業者もある一方で、500以上の銘柄を取り扱っているところもあります。また、日本株のCFD銘柄を提供している海外FX業者もあります。

コモディティ

コモディティとは商品のことで、貴金属やエネルギー、穀物などを指します。海外FXでは、貴金属銘柄は「貴金属」として、エネルギー銘柄は「エネルギー」として区分され、穀物銘柄が「コモディティ」として提供されることが多くなっています。

海外FXにおける主要なコモディティ銘柄には、以下のようなものがあります。

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コモディティジャンルのCFD銘柄
コモディティ名*1 銘柄の表記例
ココア COCOA
コーヒー COFFE
コーン CORN
砂糖 SUGAR
小麦 WHEAT
コモディティ名*1 銘柄の表記例
ココア COCOA
コーヒー COFFE
コーン CORN
砂糖 SUGAR
小麦 WHEAT

*1同じ種類の穀物であっても、品種や地域などによって相場が異なります。

穀物銘柄を取り扱っていない海外FX業者も複数あります。コモディティの取引に興味がある場合は、そのような点も考慮して、利用する業者を選ぶことになるでしょう。

CFD銘柄とFX銘柄では取引条件が異なる

海外FXでは1つの取引口座内で、FX銘柄もCFD銘柄も取引できます。また取引の流れも同じです。しかし、FX銘柄とCFD銘柄では取引条件が異なることがあり、その点には注意が必要です。

最大レバレッジの違い

最大レバレッジは、以下のように銘柄によって異なっています。

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最大レバレッジの比較
項目 A社 B社 C社
ドルストレート 1,000倍 400倍 500倍
クロス円 1,000倍 400倍 500倍
ゴールド 1,000倍 100倍 500倍
WTI原油 200倍 20倍 500倍
US30 500倍 100倍 500倍
BTCUSD 500倍 提供なし 100倍
Apple株 200倍 1倍 20倍
COCOA 50倍 提供なし 50倍
項目 A社 B社 C社
ドルストレート 1,000倍 400倍 500倍
クロス円 1,000倍 400倍 500倍
ゴールド 1,000倍 100倍 500倍
WTI原油 200倍 20倍 500倍
US30 500倍 100倍 500倍
BTCUSD 500倍 提供なし 100倍
Apple株 200倍 1倍 20倍
COCOA 50倍 提供なし 50倍
knowledge
ドルストレートとクロス円とは?

ドルストレートとは、USDが含まれる通貨ペアのことです。クロス円とは、JPYが含まれる通貨ペアからUSDJPYを除いたものです。

FX業者は口座タイプごとに最大レバレッジを定めていますが、それが全ての銘柄に適用されるわけではありません。一般的に、FX銘柄では高い最大レバレッジが設定されており、原油・個別株・コモディティ銘柄では低めの最大レバレッジが設定されています。

またFX銘柄の場合、どの通貨ペアでも基本的に最大レバレッジは同じです。一部の例外はあるものの、ドルストレートでもマイナーな通貨ペアでも最大レバレッジは基本的に変わりません。

一方でCFD銘柄では、同じジャンル内の銘柄でも最大レバレッジが異なります。例えば、同じ貴金属であるゴールドとシルバーで最大レバレッジが異なることや、同じ仮想通貨(暗号資産)でも最大レバレッジが異なることも珍しくありません。

取引できる時間の違い

FX銘柄とCFD銘柄では、取引できる時間も異なっています。

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A社の取引時間(夏時間)での比較
業者 取引できる時間
FX銘柄
【月曜日~金曜日】
午前6時05分〜午前5時50分
ゴールド
【月曜日~木曜日】
午前7時05分〜午前5時55分
【金曜日】
午前7時05分〜午前5時50分
WTI原油
【月曜日~木曜日】
午前7時05分〜午前5時55分
【金曜日】
午前7時05分〜午前5時10分
US30
【月曜日~木曜日】
午前7時05分〜午前5時55分
【金曜日】
午前7時05分〜午前5時50分
BTCUSD
【月曜日~日曜日】
24時間
Apple株
【月曜日~金曜日】
午後10時40分~午前4時55分
COCOA
【月曜日~金曜日】
午後5時50分~午前2時25分
業者 取引できる時間
FX銘柄
【月曜日~金曜日】
午前6時05分〜午前5時50分
ゴールド
【月曜日~木曜日】
午前7時05分〜午前5時55分
【金曜日】
午前7時05分〜午前5時50分
WTI原油
【月曜日~木曜日】
午前7時05分〜午前5時55分
【金曜日】
午前7時05分〜午前5時10分
US30
【月曜日~木曜日】
午前7時05分〜午前5時55分
【金曜日】
午前7時05分〜午前5時50分
BTCUSD
【月曜日~日曜日】
24時間
Apple株
【月曜日~金曜日】
午後10時40分~午前4時55分
COCOA
【月曜日~金曜日】
午後5時50分~午前2時25分

一般的にFX銘柄では、平日ならどの曜日であっても取引可能な時間は同じです。これに対して、ゴールドや原油などでは、取引可能な時間が金曜日のみ異なることもあります。

またCFD銘柄では、同じカテゴリーの銘柄であっても、それぞれの銘柄で取引時間は異なります。株価指数やコモディティ、エネルギー銘柄の中には、1日の取引時間が2部に分かれている銘柄もあります。

なお取引可能な時間は、公式サイトだけでなくMT4/MT5の「仕様」からも確認可能です。

MT4/MT5の仕様

その他の違い

FX銘柄と各CFD銘柄では、以下のような点も異なっています。

  • 価格変動の最小単位(ポイントの単位)
  • 1ロットあたりの価値(契約サイズ)
  • 発注可能なロットサイズの最小値
  • 発注可能なロットサイズの最大値

上記のような点もMT4/MT5の「仕様」から確認できます。新たに取引する銘柄がある場合、事前に確認しておくと安心です。

海外FXでCFD銘柄を取引するメリット

レバレッジをかけた短期売買をしたい場合、比較的利用しやすいのは、海外FXや国内のCFD取引サービスでしょう。ここではその2つを比較しながら、海外FXでCFD銘柄を取引するメリットを紹介します。

ハイレバレッジで取引可能

海外FXで取引をする大きなメリットは、高いレバレッジを利用できる点です。CFD銘柄の最大レバレッジに関して、代表的な海外FX業者と国内業者を比較してみましょう。

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海外FX業者の最大レバレッジ
項目 A社 B社 C社
ゴールド 1,000倍 100倍 500倍
WTI原油 200倍 20倍 500倍
US30 500倍 100倍 500倍
BTCUSD 500倍 提供なし 100倍
Apple株 200倍 1倍 20倍
COCOA 50倍 提供なし 50倍
項目 A社 B社 C社
ゴールド 1,000倍 100倍 500倍
WTI原油 200倍 20倍 500倍
US30 500倍 100倍 500倍
BTCUSD 500倍 提供なし 100倍
Apple株 200倍 1倍 20倍
COCOA 50倍 提供なし 50倍
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国内CFD業者の最大レバレッジ
項目 D社 E社 F社
ゴールド 20倍 提供なし 20倍
WTI原油 20倍 提供なし 20倍
US30 10倍 約10倍 10倍
BTCUSD 提供なし 提供なし 提供なし
Apple株 提供なし 提供なし 提供なし
COCOA 提供なし*1 提供なし 提供なし*1
項目 D社 E社 F社
ゴールド 20倍 提供なし 20倍
WTI原油 20倍 提供なし 20倍
US30 10倍 約10倍 10倍
BTCUSD 提供なし 提供なし 提供なし
Apple株 提供なし 提供なし 提供なし
COCOA 提供なし*1 提供なし 提供なし*1

*1コーンや大豆は提供されており、その最大レバレッジは20倍です。

業者による違いはありますが、どの銘柄であっても、基本的に海外FXを利用するほうが適用できるレバレッジは高くなります。特にゴールドでは、最大レバレッジの差が大きくなっています。

資金効率を重視するのであれば、海外FXでのハイレバレッジ取引は大きな魅力となるでしょう。

point
先物取引よりもレバレッジが高い

CFD銘柄のレバレッジ取引は先物取引でも行えますが、かけられるレバレッジが高いのは基本的に海外FXです。最大レバレッジが高いことにより、少額からCFD銘柄の取引に挑戦することが可能となります。当然リスクも増えますが、チャンスも広がります。

取扱い銘柄が多い

海外FXは、取扱い銘柄の面でも優れています。取扱い銘柄数という面にて、代表的な海外FX業者と国内業者を比較します。なお、XAUUSDとXAUEURのように右側の通貨のみが異なる場合も、別銘柄としてカウントします。

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海外FX業者が取り扱うCFD銘柄
項目 A社 B社 C社
貴金属 5種類 4種類 11種類
エネルギー 8種類 5種類 3種類
株価指数 29種類 10種類 20種類
仮想通貨 58種類 提供なし 50種類
個別株 1,300種類 121種類 100種類
コモディティ 8種類 提供なし 10種類
項目 A社 B社 C社
貴金属 5種類 4種類 11種類
エネルギー 8種類 5種類 3種類
株価指数 29種類 10種類 20種類
仮想通貨 58種類 提供なし 50種類
個別株 1,300種類 121種類 100種類
コモディティ 8種類 提供なし 10種類
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国内CFD業者が取り扱うCFD銘柄
項目 D社 E社 F社
貴金属 2種類 提供なし 2種類
エネルギー 2種類 提供なし 2種類
株価指数 9種類 9種類 8種類
仮想通貨 提供なし 提供なし 提供なし
個別株 提供なし 提供なし 提供なし
コモディティ 2種類 提供なし 2種類
項目 D社 E社 F社
貴金属 2種類 提供なし 2種類
エネルギー 2種類 提供なし 2種類
株価指数 9種類 9種類 8種類
仮想通貨 提供なし 提供なし 提供なし
個別株 提供なし 提供なし 提供なし
コモディティ 2種類 提供なし 2種類

特に株価指数や仮想通貨、個別株では大きな差があることが分かりました。「さまざまな銘柄で取引したい」「いろいろな銘柄から取引対象を選んでみたい」と考える人には海外FXがおすすめといえます。

CFD銘柄も同じ口座で取引できる

多くの国内FX業者は、CFD取引サービスも提供しています。しかしCFD銘柄の取引口座は、FX銘柄の取引口座とは別々になっています。したがって、CFD銘柄も取引したい場合は、追加で口座を作らなければいけません。

一方で海外FXでは、取引口座を1つ作成すると、そこでFX銘柄もCFD銘柄も取引できます。CFD銘柄のチャートを見たいときでも、わざわざログインし直す必要はなく、FX銘柄のチャートを見るときと同じ要領で確認可能です。

スムーズにチャート切り替えができるため、ストレスを感じることは少ないでしょう。

ゼロカットシステムで追証がない

追証で借金を抱える恐れがない点も、海外FXでCFD銘柄を取引するメリットです。

knowledge
追証とは?

FXにおける追証とは、追加証拠金のことです。相場が激しく変動し、強制ロスカットが間に合わないと、口座残高がマイナスになることがあります。そうした際にFX業者は、残高のマイナス分の追加入金を求めます。

口座残高がマイナスになった際に求められる追証は、FX業者に対する借金です。その金額によっては、追証が私生活に支障をきたす恐れがあります。残高がマイナスになるような事態はめったに起こりませんが、それでも追加入金が必要になることはリスクです。

国内業者を利用している場合、上記のデメリットを受け入れることになりますが、知名度の高い海外FX業者を利用すればその心配は不要です。一般的に、知名度の高い海外FX業者はゼロカットシステムを採用しており、口座のマイナス分を代わりに負担してくれます。

なぜ海外FXでは追加の証拠金入金が不要?ゼロカットを導入する理由とは?

海外FXでCFD銘柄を取引するデメリット

海外FXを利用したCFD銘柄の取引には、デメリットもあります。国内のCFD取引サービスと比較しながら解説します。

信託保全がない

ほとんどの海外FX業者は、信託保全を採用していません。

信託保全がある場合、顧客から預かった資金の管理は、第三者に完全に委託されます。万が一、FX業者が破綻した場合でも顧客の資金は保護されるため、非常に安全な資金管理体制だといえます。

FX業者の信託保全の様子

日本の金融庁の規制下にある業者は、信託保全が義務付けられています。一方、大半の海外FX業者は信託保全を義務付けられておらず、信託保全を採用していません。

多くの海外FX業者は分別管理により顧客資産を区別しており、また一部業者は補償制度に加入して安全性を高めています。しかし適切な資金管理ができていないなら、万が一業者が倒産した場合、投資した資金が返却されない可能性もあります。

したがって海外FXを利用するなら、安全性に関するポイントを確認し、信頼性の高そうなFX業者を選ぶことが重要です。参考としやすいポイントとしては、金融ライセンスの保有有無などが挙げられるでしょう。

海外FXの金融ライセンスとは?13の発行国の規制内容や注意点を解説

利益が増えると税率が高くなる

海外FXでも国内のCFD取引サービスでも、そこで利益を上げると税金がかかります。ただし、両者では税金の取扱いが異なっています。その違いは以下の通りであり、税金という面では海外FXの利用は不利になるケースが多くなります。

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海外FXと国内CFD取引サービスの税金
項目 海外FX 国内CFD取引サービス
税区分 雑所得
課税方法 総合課税 申告分離課税
税率*1 15~55% 一律20%
項目 海外FX 国内CFD取引サービス
税区分 雑所得
課税方法 総合課税 申告分離課税
税率*1 15~55% 一律20%

*1復興特別所得税(所得税額の2.1%)は、除いて記載しています。

knowledge
CFD銘柄もFX銘柄も取扱いは同じ

海外FXを利用して上げた利益であれば、取引対象がFX銘柄であってもCFD銘柄であっても、同じように取り扱うことができます。つまり、FX銘柄の損益とCFD銘柄の損益を合算し、そこから経費を差し引くなどして税金を求めることなどができます。

国内のCFD取引サービスで上げた利益は、国内FXで上げた利益と同様に申告分離課税の対象となります。そのため、給与所得の金額との合算などは不要で、そこで上げた利益を元に税率をかける金額(課税所得の金額)を求めます。また税率は、所得税と住民税を合わせて一律で約20%です。

一方、海外FXで上げた利益は総合課税の対象となり、給与所得の金額を含めるなどして、税金をかける金額を計算します。税率は所得税と住民税を合わせて15〜55%であり、以下のように変動します。

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海外FXの所得にかかる税率
課税所得金額 所得税率 住民税率
~195万円 5% 10%
195万~330万円 10%
330万~695万円 20%
695万~900万円 23%
900万~1,800万円 33%
1,800万~4,000万円 40%
4,000万円~ 45%
課税所得金額 所得税率 住民税率
~195万円 5% 10%
195万~330万円 10%
330万~695万円 20%
695万~900万円 23%
900万~1,800万円 33%
1,800万~4,000万円 40%
4,000万円~ 45%

この表は、例えば課税所得金額が200万円だった場合、195万円までの部分には15%、195万円〜200万円の部分には20%が課税されるといった見方をします。

上げた利益や給与所得の金額が増えるほど、適用される税率がどんどん高くなることが分かります。海外FXではハイレバレッジにより大きな利益を上げられる可能性がある分、注意が必要です。

ただし適切に節税対策を行うことで、支払う税金を抑えることは可能です。

海外FXの節税対策&トレードテクニック!税金を抑えて効率良く資金を増やそう

海外FXでは多用なCFD銘柄を高レバレッジで取引可能

海外FXでは、さまざまなCFD銘柄の取引をハイレバレッジで行えます。また、基本的に追証の恐れがないという点で、安心してトレードがしやすくなっています。

信託保全や税金という点では、注意すべきこともありますが、安全な業者選びや節税対策によってある程度はデメリットを緩和することができます。海外FX独自のメリットに魅力を感じる場合は、そうしたデメリットの緩和策を実施した上で、少額での取引やデモ取引から始めてみると良いかもしれません。

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