海外FX業者のゴールドのスプレッドを比較! FX業者を選ぶポイントや注意点を解説
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海外FX業者では通貨ペアだけでなく、ゴールド(XAU)の取引も可能です。ゴールドの取引をする際のスプレッドは通貨ペアとは異なるため、その特徴を知ってトレードに活かす必要があります。
とはいえゴールドの取引経験が少ない場合、スプレッドの変動幅や時間帯による違いはイメージしづらいでしょう。
そこで海外FX業者7社のゴールドのスプレッドを時間帯別に計測した結果を紹介します。スプレッドが狭いFX業者を知っておくことで、より利益を得やすくなります。
海外FXのゴールドのスプレッド一覧
海外FX業者7社のゴールドドルのスプレッドを比較してみましょう。スプレッドは時間帯によっても異なるため、以下の3つのタイミングに分けて紹介します。
比較に用いる数値はMT4/MT5で計測できた実際のスプレッドです。
海外FX業者の公式ページで公開されているスプレッドは、「リアルタイム」などの記載がない限り、実際の値ではないと考えられます。現在のスプレッドを確認したい場合はMT4やMT5などの取引プラットフォームから確認できます。
午後9時台のスプレッド
午後9時台は、ロンドン市場やニューヨーク市場が開いている時間帯となります。市場参加者が多く、1日のうち最も値動きが大きくなりやすいです。
まずは、取引が活発になる午後9時台のスプレッドを見ていきましょう。
海外FX業者 | STP口座*2 | ECN口座*3 |
XMTrading |
スタンダード:3.3
マイクロ:3.3
ロースプレッド:1.7
|
ECN:2.8 |
FXGT |
スタンダード:3.1
マイクロ:2.8
ロースプレッド:2.0
|
ECN:1.9 |
Titan FX |
スタンダード:1.5
マイクロ:2.0
|
ECN:1.5 |
BigBoss | スタンダード:2.4 | なし |
Exness |
スタンダード:2.0
マイクロ:2.0
ロースプレッド:1.3
|
ECN:1.3
ECN:1.6*4
|
ThreeTrader | なし |
ECN:1.3
ECN:0.8*4
|
HFM |
スタンダード:2.8
マイクロ:2.8
ロースプレッド:1.3
|
ECN:1.3 |
海外FX業者 | STP口座*2 | ECN口座*3 |
XMTrading |
スタンダード:3.3
マイクロ:3.3
ロースプレッド:1.7
|
ECN:2.8 |
FXGT |
スタンダード:3.1
マイクロ:2.8
ロースプレッド:2.0
|
ECN:1.9 |
Titan FX |
スタンダード:1.5
マイクロ:2.0
|
ECN:1.5 |
BigBoss | スタンダード:2.4 | なし |
Exness |
スタンダード:2.0
マイクロ:2.0
ロースプレッド:1.3
|
ECN:1.3
ECN:1.6*4
|
ThreeTrader | なし |
ECN:1.3
ECN:0.8*4
|
HFM |
スタンダード:2.8
マイクロ:2.8
ロースプレッド:1.3
|
ECN:1.3 |
*12023年8月29日午後9時頃の平均スプレッドであり、単位は全てpipsです。
*2基本的な口座を「スタンダード」、少額から取引できる口座を「マイクロ」、狭いスプレッドが提供される口座を「ロースプレッド」と表記します。
*31ロットあたりの往復分の取引手数料を含めています。
*42種類のECN口座が提供されています。
ECN口座を使うと、トレーダーの注文はFX業者を介して、ECNという取引ネットワークに参入します。ECNには金融機関やFX業者、個人トレーダーが参加しており、出された注文は価格優先・時間優先のオークション形式(取引所形式)でマッチングされていくというイメージです。
ECN口座では手数料がかかります。しかしスプレッドが狭く、合計のコストは安くなる傾向にあります。
上記の表からは、スプレッドは業者によって大きく異なると分かります。これはボーナスの有無や最低入金額の高さ、契約しているリクイディティ・プロバイダー(流動性を提供する機関)、サポート体制の手厚さなどが異なるためです。
また同じ業者であっても、口座タイプが違えばスプレッドも違います。そのため時間帯によるスプレッドの違いを確認する際は、業者だけでなく口座タイプまで一致させる必要があります。
経済指標発表時のスプレッド
ゴールド(XAU)自体の経済指標は存在しませんが、主要な経済指標の発表がある時間帯はスプレッドが広がりやすくなります。
そこで経済指標発表から30分後のスプレッドを比較します。なお下記のスプレッドを計測したタイミングは、アメリカの消費者信頼感指数やJOLT労働調査の発表後です。
海外FX業者 | STP口座*2 | ECN口座*3 |
XMTrading |
スタンダード:3.6
マイクロ:3.6
ロースプレッド:1.9
|
ECN:3.2 |
FXGT |
スタンダード:3.8
マイクロ:3.4
ロースプレッド:2.8
|
ECN:2.6 |
Titan FX |
スタンダード:2.0
マイクロ:2.5
|
ECN:2.0 |
BigBoss | スタンダード:2.4 | なし |
Exness |
スタンダード:2.2
マイクロ:2.3
ロースプレッド:1.4
|
ECN:1.5
ECN:1.8*4
|
ThreeTrader | なし |
ECN:1.3
ECN:0.8*4
|
HFM |
スタンダード:2.9
マイクロ:2.9
ロースプレッド:1.4
|
ECN:1.4 |
海外FX業者 | STP口座*2 | ECN口座*3 |
XMTrading |
スタンダード:3.6
マイクロ:3.6
ロースプレッド:1.9
|
ECN:3.2 |
FXGT |
スタンダード:3.8
マイクロ:3.4
ロースプレッド:2.8
|
ECN:2.6 |
Titan FX |
スタンダード:2.0
マイクロ:2.5
|
ECN:2.0 |
BigBoss | スタンダード:2.4 | なし |
Exness |
スタンダード:2.2
マイクロ:2.3
ロースプレッド:1.4
|
ECN:1.5
ECN:1.8*4
|
ThreeTrader | なし |
ECN:1.3
ECN:0.8*4
|
HFM |
スタンダード:2.9
マイクロ:2.9
ロースプレッド:1.4
|
ECN:1.4 |
*12023年8月29日午後11時30分頃の平均スプレッドであり、単位は全てpipsです。
*2基本的な口座を「スタンダード」、少額から取引できる口座を「マイクロ」、狭いスプレッドが提供される口座を「ロースプレッド」と表記します。
*31ロットあたりの往復分の取引手数料も含めています。
*42種類のECN口座が提供されています。
平常時と比較すると、スプレッドが広がっていることが分かります。例えば、FXGTでは口座別に0.6〜0.8pipsもスプレッドが拡大しています。
計測タイミング | スプレッド |
午後9時台 |
スタンダード:3.1
マイクロ:2.8
ロースプレッド:2.0
ECN:1.9
|
指標発表時 |
スタンダード:3.8
マイクロ:3.4
ロースプレッド:2.8
ECN:2.6
|
計測タイミング | スプレッド |
午後9時台 |
スタンダード:3.1
マイクロ:2.8
ロースプレッド:2.0
ECN:1.9
|
指標発表時 |
スタンダード:3.8
マイクロ:3.4
ロースプレッド:2.8
ECN:2.6
|
このことから、取引コストを抑えたい場合は、重要な経済指標の発表前後に取引するのはおすすめできません。経済指標発表の前後30分間は、取引を見送ることも検討してみて下さい。
発表される経済指標がアメリカやヨーロッパといった主要国のものであり、さらに中央銀行が参考にしている指標であれば、その発表がスプレッドに与える影響は大きくなります。ただし、あまり重視されていない経済指標の場合、スプレッドが拡大しないときがあります。
早朝のスプレッド
最後に早朝のゴールドドルのスプレッドを比較してみましょう。日本時間の早朝は市場参加者が極めて少なくなる時間であり、スプレッドが広がりやすいとされています。
各社の早朝のスプレッドは以下の通りです。
海外FX業者 | STP口座*2 | ECN口座*3 |
XMTrading |
スタンダード:3.7
マイクロ:3.7
ロースプレッド:2.0
|
ECN:3.2 |
FXGT |
スタンダード:4.7
マイクロ 4.6
ロースプレッド:2.5
|
ECN:2.5 |
Titan FX |
スタンダード:2.5
マイクロ:3.0
|
ECN:2.4 |
BigBoss | スタンダード:3.5 | なし |
Exness |
スタンダード:2.0
マイクロ:2.0
ロースプレッド:1.3
|
ECN:1.3
ECN:1.6*4
|
ThreeTrader | なし |
ECN:2.0
ECN:1.5*4
|
HFM |
スタンダード:4.8
マイクロ:4.3
ロースプレッド:3.0
|
ECN:3.5 |
海外FX業者 | STP口座*2 | ECN口座*3 |
XMTrading |
スタンダード:3.7
マイクロ:3.7
ロースプレッド:2.0
|
ECN:3.2 |
FXGT |
スタンダード:4.7
マイクロ 4.6
ロースプレッド:2.5
|
ECN:2.5 |
Titan FX |
スタンダード:2.5
マイクロ:3.0
|
ECN:2.4 |
BigBoss | スタンダード:3.5 | なし |
Exness |
スタンダード:2.0
マイクロ:2.0
ロースプレッド:1.3
|
ECN:1.3
ECN:1.6*4
|
ThreeTrader | なし |
ECN:2.0
ECN:1.5*4
|
HFM |
スタンダード:4.8
マイクロ:4.3
ロースプレッド:3.0
|
ECN:3.5 |
*12023年8月30日午前6時15分頃のスプレッドであり、単位は全てpipsです。
*2基本的な口座を「スタンダード」、少額から取引できる口座を「マイクロ」、狭いスプレッドが提供される口座を「ロースプレッド」と表記します。
*31ロットあたりの往復分の取引手数料も含めています。
*42種類のECN口座が提供されています。
早朝のスプレッドは、ほとんどの海外FX業者で拡大しています。例として、FXGTのスプレッドを計測タイミングごとに整理してみます。
計測タイミング | スプレッド |
午後9時台 |
スタンダード:3.1
マイクロ:2.8
ロースプレッド:2.0
ECN:1.9
|
指標発表時 |
スタンダード:3.8
マイクロ:3.4
ロースプレッド:2.8
ECN:2.6
|
早朝 |
スタンダード:4.7
マイクロ 4.6
ロースプレッド:2.5
ECN:2.5
|
計測タイミング | スプレッド |
午後9時台 |
スタンダード:3.1
マイクロ:2.8
ロースプレッド:2.0
ECN:1.9
|
指標発表時 |
スタンダード:3.8
マイクロ:3.4
ロースプレッド:2.8
ECN:2.6
|
早朝 |
スタンダード:4.7
マイクロ 4.6
ロースプレッド:2.5
ECN:2.5
|
早朝のスプレッドは午後9時台よりも広く、口座タイプによっては経済指標の発表後よりも広がっていました。
早朝のスプレッドが広がる理由は市場参加者の減少です。売買したい人が減ることで、取引がマッチングしづらくなります。特にスキャルピングやデイトレードの場合、利益を出すのが難しくなるため、早朝の取引はおすすめできません。
ただし、早朝であってもほとんどスプレッドが拡大しないFX業者もあります。早朝にゴールドの取引をしたい人は、スプレッド拡大が少ないFX業者を選びましょう。
ゴールドの基礎的な知識
ここからはゴールド(XAU)の基礎的な知識について解説します。FXの通貨ペアや国内FX業者で取引する場合との違いなどは、把握しておきましょう。
ゴールドは有事の金と呼ばれている
ゴールドは有事の金とも呼ばれています。
有事とは、戦争や自然災害などの非常事態を指す言葉です。有事の金という表現は、非常事態時になると需要が高まり、保有したい人が増えるという金の性質を表しています。
これまで金は貴重な資産として扱われてきており、その価値は株式や通貨などよりも減少しづらいだろうとされています。そのため世界情勢が悪化した際、たびたび投資家が資金を移す避難先として選ばれています。
実際に、世界金融危機(2007年7月〜2009年2月)の各商品ごとの運用成績を見ると、各商品が軒並み大きく値下がりしている中、金は16%も値上がりしています。
出典:myindex
このことから、景気が悪化した場合の投資対象として、ゴールドドルなどのロングを検討しても良いでしょう。
また、ここ数年の金価格は大きく上昇しています。三菱マテリアルがホームページ上で公開している直近5年(2018年11月〜2023年9月)の金価格の推移を見ると、2倍以上の水準です。
出典:三菱マテリアル
ゴールドは、昨今も投資家からの人気を得ているといえるでしょう。
海外FXのゴールドはFX銘柄と取引条件が異なる
ゴールドを取引する場合、FX銘柄とは以下のような取引条件が異なるので注意が必要です。
- 取引単位
- 取引時間
- スプレッド
- 最大レバレッジ
まず、一般的にゴールドの取引単位は、1ロットあたり100トロイオンスとなります。1ロットが10万通貨のFX銘柄とは異なるので注意しましょう。
トロイオンスとは、貴金属全般の計量に使われる単位のことです。1トロイオンスは31.1034768グラムです。
またその他の取引条件についても、FXの通貨ペアとゴールドで異なるケースが一般的です。FX通貨ペアであるドル円とゴールドドルについて、Titan FXでの取引条件(公式ページ上の情報)を比較してみましょう。
USDJPY | XAUUSD |
10万通貨
|
1トロイオンス
|
USDJPY | XAUUSD |
取引単位
|
(1ロット) |
USDJPY | XAUUSD |
午前6時01分〜翌午前5時59分
|
午前7時〜翌午前5時59分
|
USDJPY | XAUUSD |
午前6時01分〜
翌午前5時59分 |
午前7時〜
翌午前5時59分 |
*1夏時間における平日の取引時間です。また、月曜から金曜ではなく1日の中の取引時間です。
USDJPY | XAUUSD |
スタンダード:1.33
マイクロ:1.53
ECN:1.03
|
スタンダード:2.23
マイクロ:2.71
ECN:2.17
|
USDJPY | XAUUSD |
スタンダード:1.33
マイクロ:1.53
ECN:1.03
|
スタンダード:2.23
マイクロ:2.71
ECN:2.17
|
*1単位はpipsです。ECN口座のスプレッドには1ロットあたり往復の手数料を含めています。
USDJPY | XAUUSD |
スタンダード:500倍
マイクロ:1,000倍
ECN:500倍
|
スタンダード:500倍
マイクロ:1,000倍
ECN:500倍
|
USDJPY | XAUUSD |
スタンダード:500倍
マイクロ:1,000倍
ECN:500倍
|
スタンダード:500倍
マイクロ:1,000倍
ECN:500倍
|
Titan FXのようにスプレッドだけでなく、ゴールドの取引時間が短いFX業者が多いので、必ず取引前に条件を確認しておきましょう。
ゴールドはボラティリティが大きい
ゴールドはボラティリティが大きい金融商品のため、FX銘柄よりも大きな利益を狙える可能性があります。
ボラティリティとは値動きの変動率を指します。ボラティリティが大きいほど、値動きの幅も長くなります。
例えば、2022年11月3日から2023年5月3日の半年間でゴールドドルの価格は、1,630ドルから2,030ドルまで上昇(上昇率24.5%)しています。
また100ドルほどの値幅であれば、短期間で頻繁に発生しています。そのため利益を得られるチャンスは多いでしょう。
一方、FXの通貨ペアは半年でここまで大きく上昇するケースはほとんどありません。比較的ボラティリティが高いポンド円の推移をみても、2023年1月3日から8月21日までの上昇幅は20%ほどです。
また、ゴールドのように短期間に10%以上の値動きが発生することは多くありません。
ゴールドはボラティリティが大きい分、損失額も増えやすくなる点には注意が必要です。ロットを上げすぎると、口座の資金を全額失う可能性があります。
ゴールドの取引時に注意したい点については、本記事後半でより詳しく触れています。
ゴールドの取引スタイル別のFX業者選びのポイント
ゴールド(XAU)の取引をする際、重要なのが海外FX業者の選定です。しかし、どのような基準でFX業者を選べば良いのか分からない人もいるのではないでしょうか。
そこで、取引スタイル別にFX業者を選ぶポイントを紹介します。
短期トレーダーは約定力と取引コストを重視
スキャルピングやデイトレーダーといった短期トレーダーは、以下の2つを重視して海外FX業者を選びましょう。
- 約定力
- 取引コスト
短期トレードで安定して利益を得るために重要なポイントは、注文したときの価格で約定することでしょう。したがって、約定拒否およびスリッページのあるFX業者の利用は避けなければなりません。
スリッページとは、注文した価格と約定した価格がずれることを指します。不利な価格で約定した場合、利益を得るのが難しくなります。
約定拒否やスリッページを避けたい人には、ECN口座の利用をおすすめします。
また、短期トレードにとっては取引コストも重要です。1回で狙う幅が狭くなるため、取引コストに利益を圧迫されやすいためです。
ECN口座では取引コストが安くなる傾向にあります。スプレッドが狭い代わりに取引手数料を徴収されるものの、トータルの取引コストは安くなりやすく、この点でもECN口座はおすすめできます。
ただし、取引手数料が高めに設定されている場合、ECN口座の取引コストがスタンダード口座とあまり変わらないということもあります。その点には注意して下さい。
少額取引はレバレッジやロスカット水準を重視
少額から多くの利益を狙いたい場合は、レバレッジの高さやロスカット水準を重視しなければなりません。レバレッジが高ければ、売買に必要な資金は少なく済むので、大きいロットでの取引がしやすくなります。当然大きいロットで取引したほうが、多くの利益を得られる可能性は高くなります。
また、レバレッジの高い海外FXでの取引において、保有しているポジションがロスカットされて損する事態は避けなければなりません。ロスカット水準が低いFX業者を利用すれば、含み損が膨らんでもポジションがロスカットされる可能性は低くなります。
FX業者によってはゴールドの最大レバレッジは、為替通貨ペアに比べて低めに設定されている場合があります。最大レバレッジが低いと多くの証拠金が必要になり、大きいロットが保有しにくくなります。各社の最大レバレッジの仕様は、取引を開始する前に確認しておきましょう。
海外FXでゴールドを取引する際の注意点
海外FXでゴールド(XAU)を取引する際には、FX銘柄と取引条件が異なるため、いくつか注意しなければならない点があります。
ゴールドの取引では、FX銘柄よりも大きな損失を被るリスクが高いため、必ず把握しておきましょう。
ロットの上げすぎに注意
ゴールドはFX銘柄よりも値動きが大きいため、ロットを上げすぎると強制ロスカットのリスクが高まります。
ロスカットとは、トレーダーの含み損が著しく増加した際に、FX業者が資産を保護する目的でポジションを強制的に決済する制度のことです。
例えば、1,600ドルでゴールドドルを1ロットロングしたとします。その後、1,590ドルまで下落したら、含み損は14万円(1ドル140円の場合)になります。ゴールドは1時間で10ドル程度(100pips)動くことは珍しくないので、このような状況はよく起こります。
一方で、FX銘柄の取引で1ロットのポジションを持っていたら、10万円の含み損が出るのは100pips程度動いたときです。通貨ペアにもよりますが、FX銘柄の場合は、短時間で100pips程度動くことは稀でしょう。
ゴールドを取引する場合は、通貨ペアとは異なったリスク管理が必要になるでしょう。
FX銘柄よりもスプレッドが広がりやすい
ゴールドのスプレッドは主要なFX銘柄よりも広がりやすくなっています。
ドル円やユーロ円といった取引量が多い通貨ペアのスプレッドは、ポンド(GBP)系の通貨ペアを除くと、1pips未満〜2pips前後です。しかしゴールドの取引では、スプレッドが3pips以上開くFX業者もあります。頻繁に取引を繰り返した場合、何度も手数料がかかってしまいます。
ボラティリティが高いこともあり、ゴールドでのスキャルピングなどの短期取引を検討する人も少なくないでしょう。短期取引を行う場合は、取引コストを抑えるためにも、利用するFX業者のスプレッドが広がりやすい時間帯を十分把握しておいたほうが良いでしょう。
取引回数を増やしすぎると、取引コストがかさみます。1回のスプレッドが3pipsでも10回取引をすると30pipsもかかります。ルールを無視してエントリーするよりも、特定のチャンスに絞って取引したほうが、結果的に利益を得やすくなるでしょう。
ゴールドの取引はECN口座がおすすめ
海外FX業者でゴールド(XAU)を取引するなら、スプレッドが狭いECN口座をおすすめします。一般的にECN口座では、取引手数料を含めてもSTP口座よりもコストが抑えられます。
特にスキャルピングやデイトレードでは、取引コストを抑えないと利益を得にくくなります。コストが低い口座タイプを選ぶことに加えて、経済指標発表時や早朝といった時間を避ける点も意識してみて下さい。
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