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海外FXのスワップフリー口座とは?メリット・デメリットを解説

海外FXのスワップフリー口座とは?メリット・デメリットを解説

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海外FXには、スワップフリーが適用される口座があります。

スワップフリーとは、スワップポイントが発生しないという意味で、スワップフリー口座ではスワップポイントを気にせずに取引できます。そのため、中長期的にポジションを保有する場合に、恩恵を受けやすくなります。

しかし、スワップフリーには銘柄や期間などの条件があり、常にそのメリットを享受できるわけではありません。また、スワップポイント以外の条件も考慮したとき、通常の口座を使うほうが総合的に有利になるケースもあると考えられます。

この記事では、スワップフリーの意味やメリット・デメリット、注意したいポイントを解説します。

海外FXのスワップフリー口座とは?

スワップフリーとは、スワップポイントが発生しないという意味です。一部の海外FX業者は、このスワップフリーが適用される口座を提供しています。

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スワップポイントとは?

スワップポイントとは、ポジションを決済せずに営業日(日本時間の午前6時頃)をまたぐと、付与または徴収される値のことです。通貨ペアのうち、より高金利の通貨を買っているなら付与され、逆に、より低金利の通貨を買っているなら徴収されるイメージとなります。この値は銘柄ごとに、業者ごとに異なります。

スワップフリー口座を使うと、ポジションを保有したまま次の営業日を迎えても、スワップポイントを付与されることも徴収されることもありません。スワップポイントを気にせずに取引できるため、数日間ポジションを保有するスイングトレードとの相性が良いといえます。

海外FXのスワップフリーのイメージ

スイングトレードとの相性は良いものの、全てのトレードスタイルに適しているわけではありません。プラスのスワップポイントを受け取れないなどのデメリットもあるので、それらを総合的に踏まえて利用するかどうかを決める必要があります。

スワップフリー口座は2種類ある

スワップフリー口座は以下の2つに分けられます。それぞれの性質や利用可否を解説していきます。

イスラム口座

イスラム口座とは、イスラム教徒にのみ提供される、スワップポイントが発生しない口座のことです。

イスラム教徒には、通常の口座では取引できないという事情があります。シャリーアというイスラム法では金利のやり取りが禁止されており、さらに、FXのスワップポイントは金利に相当すると解釈されていることがその根本にあります。

イスラム口座は上記のような背景から、イスラム教徒向けに提供されています。誰もが使えるわけではない点に注意して下さい。

一般ユーザー向けのスワップフリー口座

一部の海外FX業者は、一般ユーザーでも利用可能なスワップフリー口座を提供しています。説明に「イスラム」と書かれていなければ、一般ユーザーも使える口座だと考えて問題ありません。

イスラム教徒でない場合は、この種のスワップフリー口座の利用を検討することになります。

スワップフリー口座を使うメリット

海外FXのスワップフリー口座を使うメリットは、以下の通りです。

それぞれ解説します。

ポジションを長期保有しやすくなる

スワップフリー口座を利用することで、ポジションの長期保有がしやすくなります。

通貨ペアの中には、マイナススワップが大きくなる銘柄や、売り買いの方向によってはマイナススワップになる銘柄があります。これらの銘柄は長期保有に不向きです。

しかし、スワップフリー対応の口座を利用すれば、マイナススワップを気にせず、為替損益だけに集中して取引できます。これにより、ポジションの長期保有がしやすくなるでしょう。

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取引の自由度も高まる

スワップフリー口座を使うことで、取引の自由度が高まります。例えば、マイナススワップがネックとなって取引を避けていた銘柄も、取引対象に含めることができます。また、マイナススワップのせいで売り・買いのどちらかしか選べない、といった状況がなくなります。

スワップポイントの変動を気にせずに取引できる

スワップポイントは、2つの通貨間の金利差をベースとして設定されています。そのため、通貨の金利が変われば、基本的にスワップポイントも変わります。

スワップポイントが変動することにより、直接大きな損失を受けるわけではありませんが、スワップフリーであれば、そのようなスワップポイントの増減を気にする必要がありません。これにより、長期的な取引戦略を立てやすくなるでしょう。

スワップフリー口座を使うデメリット

スワップフリー口座にはデメリットもあります。代表的なデメリットとして、以下の2つを記載します。

プラススワップ狙いのトレードはできない

トレード方法の中には、為替損益だけでなく、プラスのスワップポイントによる利益を狙う方法があります。高金利通貨の買いポジションを長期保有するというものです。

スワップフリー口座ではプラススワップも発生しないため、上記のような取引ができません。

また、プラススワップの受取に主眼を置くトレードではないにしても、プラススワップを受け取れないことはデメリットとなります。プラススワップによる利益は為替損益よりも少額になりやすいですが、ポジションの保有期間によっては無視できない違いになることも考えられます。

通常の口座を使ったほうが利益を残せるケースがあることも把握しておきましょう。

knowledge
スワップの大小も確認してみよう

スワップの有無だけではなく、数値の大きさも確認してみることで、新しいアイデアを得られるかもしれません。プラスの数値とマイナスの数値の両方を大きめに設定している業者もあれば、どちらも小さめに設定している業者もあります。

スプレッドが広いことがある

スワップフリー口座では、スプレッドが他の口座よりも広めに設定されていることがあります。

長期保有がメインであれば、スプレッドが広いことは大きなデメリットになりづらいでしょう。しかし、取引の頻度や数量によっては、スプレッドの差が見過ごせないコストにつながる可能性もあります。

そのためスワップフリー口座を利用する際は、スプレッドについても確認し、他の口座と比較しておいて下さい。なお、海外FXでは取引手数料が設定されている口座も提供されているので、スプレッドと取引手数料を合算した「実質スプレッド」で比較するようにしましょう。

スワップフリーとスイングトレードは好相性

前述の通り、スワップフリー口座にはメリットとデメリットの両方があります。そのメリットを活かしやすく、デメリットを受けづらいのはスイングトレードであり、スイングトレードとスワップフリーは相性が良いといえます。

スイングトレードとは、数日から数週間の間ポジションを保有し続ける取引スタイルです。スワップポイントは日をまたぐ度に発生するので、マイナススワップのポジションを保有している場合、スイングトレードでは、毎日スワップポイントを徴収されていきます。長く保有しておきたいポジションがあっても、マイナススワップの影響から思うように取引できないケースもあるでしょう。

しかし、スワップフリー口座を使用すると、このマイナススワップの影響を受けません。これによって、為替レートの変動だけに集中してトレードすることができます。また同時に、マイナススワップによって利益が減ることも防げます。

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短期売買では恩恵を受けられない

デイトレードやスキャルピングなど、その日のうちに決済する取引スタイルなら、スワップフリーによる恩恵を受けることはできません。それらの取引スタイルならば、スプレッドや取引手数料、スリッページなどに注目したほうが利益を伸ばしやすくなります。

スワップフリー口座に関する注意点

海外FXのスワップフリー口座を選択する上での注意点について解説します。

スワップフリーを提供する業者は少数

全ての海外FX業者が、スワップフリー口座を提供しているわけではありません。一般ユーザー向けのスワップフリー口座を提供している海外FX業者は限られています。

そのため、スワップフリーを条件として業者を探すと、選択肢が狭まってしまいます。

スワップフリーの有無で海外FX業者を選択するのも悪くはありません。しかし、業者選びや口座選びの基準には、取引環境やスプレッド、レバレッジ、サポートの充実度など、多くの要素があります。これらを加味して、総合的に海外FX業者を選択したほうが良いケースもあるでしょう。

スワップフリーの条件に注意

スワップフリー口座には、スワップフリーとなる条件が設定されている場合があります。

例えば、スワップフリーの対象となる銘柄が限られている場合があります。取引しようとしている銘柄が、スワップフリーに対応しているかどうかは、あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。

また、スワップフリーの期間が指定されていることがあります。この場合、スワップフリー口座であっても、一定の期間を超えると通常の口座と同じように、スワップポイントが発生するため注意が必要です。

総合的に判断しよう

スワップフリー口座を利用することで、スワップポイントに影響されなくなります。例えば、マイナススワップの銘柄を取引する場合に、その分の損失を回避することができます。また、スワップを気にする必要がないので、為替損益だけに集中して取引しやすくなるでしょう。

しかし、長期取引において必ずしもスワップフリー口座が有利であるとは限りません。スワップフリー口座を利用することで、プラススワップを受け取れなくなるケースもあります。また、スワップフリー口座のスプレッドが通常の口座よりも広いという場合もあります。

スワップフリー口座を使うかどうかは、そのメリット・デメリットや、スプレッド等の条件、自身のトレードスタイルや取引銘柄などを踏まえた上で決める必要があります。

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