自動売買を行う海外FX業者の選び方!EAの期待利得がポイント
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自動売買を始めるなら、海外FX業者を利用するのがおすすめです。自動売買システム(EA)に対応している業者は国内FXよりも海外FXに多く、また海外FXでは利用可能なEAの種類も豊富な傾向があるためです。
しかし、自動売買に対応している海外FX業者なら、どの業者を選んでも同じというわけではありません。中には自動売買をするのにおすすめできない業者もあります。取引環境や取引ルールなどを比べた上で、利用する業者を選ぶ必要があるのです。
そこでこの記事では、自動売買を利用する海外FX業者の選び方を解説していきます。
自動売買でFX業者選びが重要な理由
自動売買システム(EA)を利用する際、どの海外FX業者を選ぶかは非常に重要です。多くの海外FX業者がEAに対応していますが、業者によって取引コストやトレード条件、サービス内容が異なるためです。
例えばドル円のスプレッドで比較すると、0.5pipsほどの業者もあれば、3.0pipsほどの業者もあります。また、スキャルピングが禁止されている業者もあれば、使えるEAが多い「MT4」に対応していない業者もあるなど、業者間で違いがあります。
したがって、自分が求めるトレード条件やサービス内容を事前に明確にして、適切な業者を選ぶ必要があるのです。なお同じ業者であっても、口座の種類によっては取引コスト等が異なりますので、この点も考慮する必要があります。
MT4/MT5で動作する自動売買プログラムを「Expert Advisor」、略して「EA」と呼びます。特定の戦略に従って機械的なトレードをするプログラムはシステムトレードといわれますが、EAはシステムトレードの一つです。
自動売買におすすめな海外FX業者の特徴
以下のような特徴を持つ海外FX業者は、自動売買システム(EA)を利用するのにおすすめできます。
取引環境が整っている
自動売買を行う場合に限りませんが、海外FX業者を探す際には、取引環境が整っているかを確認して下さい。取引環境が整っていないFX業者を使うと、特に自動売買のような常に監視しない方法を用いる場合は、思わぬ損失を被る可能性があります。
取引環境に関する要素の中でも、特に注目したいものは以下の2つです。
- スプレッド
- 約定力
FXでは、買値(Ask)と売値(Bid)という2種類の価格が用いられます。この買値と売値の差が「スプレッド」です。スプレッドは実質的には手数料のようなものです。トレーダーはスプレッド分だけ不利な価格で取引を行います。
自動売買で何度も取引を行うと、スプレッド分のコストが積み重なり、利益が目減りします。スプレッドが狭い海外FX業者を使うほうが、より多くの利益が残りやすいのです。
また、約定力の低い海外FX業者では約定拒否やスリッページなど、不利になる事態が発生しやすくなります。したがって自動売買を利用する海外FX業者を選ぶ際は、なるべくスプレッドが狭く、約定力が高い業者を選ぶと良いでしょう。
相場の値動きが激しいと、「ドル円が110.000の時に注文を出したが、1110.005で約定していた」といったことが起こり得ます。このように注文時のレートと実際に約定したレートがズレることや、そのズレのことをスリッページと呼びます。
約定力とは、トレーダーが希望する価格で取引を成立させられる力です。
スプレッドや約定力は、海外FX業者の公式ホームページにて説明されています。記載方法はFX業者によって異なりますが、多くの場合、スプレッドは口座の種類別や取引銘柄別などで記載されます。約定力は約定率、約定スピード、スリッページ、取引方式の項目で確認できるケースが多いです。
取引方法に制約が少ない
自動売買システム(EA)を利用する際は、取引方法に関する制約が少ないFX業者を選ぶようにしましょう。
例えば、短時間で何度も取引を行う「スキャルピング」を禁止している業者も存在します。スキャルピングが禁止と知らず、スキャルピングを手法とするEAを稼働させると、口座が凍結される恐れがあります。
取引方法の制約に関しては、各海外FX業者のガイドラインまたはヘルプページから確認できます。また、チャットやメール等で問い合わせをすることでも確認可能です。
口座開設ボーナスやキャンペーンが利用できる
海外FX業者によっては、口座開設ボーナスや入金ボーナスなどのさまざまなキャンペーンを実施しています。このようなキャンペーンは基本的に国内FX業者では見られないので、海外FX業者に特有のものです。そのため、海外FX業者を使うならぜひ利用したいという方も多いのではないでしょうか。
口座開設ボーナスや入金キャンペーンを利用すると、簡単な手続きを行うだけで、証拠金として使えるボーナスを受け取れます。ボーナスの分だけ証拠金が増えるため、より多く取引できるようになります。
スプレッドが狭い業者はボーナスやキャンペーンを提供しない傾向にあります。スプレッドを重視するかボーナス・キャンペーンを重視するかは、EAの利益確定・損切幅によって決めると良いでしょう。
VPSを提供している
VPS(仮想専用サーバー) を提供している海外FX業者を選ぶと、スムーズに自動売買を始められます。VPSの提供がない海外FX業者でEAを使うなら、別のVPSプロバイダーと有料で契約する必要があります。
VPS(Virtual Private Server)は、インターネット上の仮想のサーバーです。VPS上でEAを起動すると、24時間365日EAを稼働させることができます。VPSを契約しなくてもEAは動きます。しかしその場合、稼働中は常にパソコンの電源をつけておく必要があるため、電気代などの負担がかかります。
VPSの契約には月額数千円ほどかかりますが、条件を満たすユーザーに無料でVPSを提供する海外FX業者もあります。自分の利用用途に合う無料VPSを提供する海外FX業者があれば、そのVPSを利用することでコストを抑えられます。
ただし、VPSにはさまざまなスペックがあり、EAを貼るチャートが増えるほど、高スペックであることが求められます。無料提供のVPSではスペック不足になる場合もありますので、契約の際はスペックをよく確認しましょう。
自動売買を行う海外FX業者の選び方
自動売買システム(EA)を利用する海外FX業者選びでは、EAのバックテストで知ることができる「期待利得」をチェックします。期待利得とは、1回の取引で期待できる利益のことで、純利益を取引回数で割って求めます。
例えば、同じロットで同じ1万円の利益が出た場合でも、1,000円の利益を10回出したケースと、5,000円の利益を2回出したケースでは、期待利得は後者のほうが高くなります。期待利得が高ければ高いほど、スプレッドや取引手数料などの取引コストの影響を受けにくくなります。
EAの期待利得が高いならボーナス重視
期待利得が高いEAを利用する場合は、ボーナスを重視して海外FX業者を選ぶようにしましょう。
期待利得が高いEAは、1回の取引での利益確定・損切が100pips、200pipsと大きいため、必然と取引回数が少なくなります。取引コストに対する期待利得が大きいため、取引コストをそれほど気にする必要がありません。
したがってEAの期待利得が高いなら、証拠金を増やせるボーナスを重視すると良いでしょう。ただし、海外FX業者やEA販売サイトで多く提供されているのは、期待利得が低いEAです。
EAの期待利得が低いならスプレッド重視
期待利得が低いEAを利用する場合は、スプレッドを重視して海外FX業者を選ぶようにしましょう。
期待利得が低いEAは、1回の取引での利益確定・損切が5pips、10pipsと小さく、細かな取引を何度も繰り返して利益を積み重ねます。そのためスプレッドが広いと、取引を繰り返すごとに取引コストが増え、また決済の条件をpipsで固定している場合は、スプレッド分だけ損切になる可能性が高くなってしまいます。
ボーナスを提供している海外FX業者は、スプレッドが広い傾向にあります。そのため、期待利得が低いEAを使う場合は、ボーナス重視ではなく、スプレッド重視で選ぶのが良いでしょう。
海外FX業者や販売サイトで提供されているEAの多くは、MT4にのみ対応しています。そのため、MT4に非対応の海外FX業者は、自動売買で利用するのにおすすめできません。
MT5に対応している海外FX業者の大半はMT4にも対応していますが、FX業者を選ぶ際は、対応プラットフォームも確認しておきましょう。
自動売買システム(EA)選びのポイント
自動売買システム(EA)にはさまざまな種類があります。利用するシステムを選ぶ際は、以下の3つのポイントを意識してみて下さい。
無料と有料のどちらが合うか?
EAを選ぶ際、無料のものを使うか有料のものを使うか迷う方も多くいるでしょう。そこで「無料EA」と「有料EA」、さらに「特定の口座と紐づいた無料EA」について比較してみましょう。
EAの種類 | メリット | デメリット |
無料EA | 無料である | 基本的には作りがシンプル |
有料EA | 機能が高度 | 費用がかかる |
特定の口座に紐づく無料EA |
・無料である
・機能が高度
|
特定口座でしか使えない |
EAの種類 | メリット | デメリット |
無料EA | 無料である |
基本的には
作りがシンプル
|
有料EA | 機能が高度 | 費用がかかる |
特定の口座に 紐づく無料EA |
・無料である
・機能が高度
|
特定口座でしか
使えない
|
それぞれのEAには、異なるメリット・デメリットがあります。では、どのようなケースでどのEAを使うと良いのでしょうか。各EAの特徴をより詳しく見てみましょう。
無料EA
試しにEAを使ってみたい人やEAの使い方に慣れたい人には、無料EAがおすすめです。特に海外FXで利用できるEAには、無料で提供されているものが多くあります。無料のEAは以下のようなサイトで入手できます。
- MQL5コミュニティ
- EA無料配布サイト
また、MT4/MT5にはデフォルトでサンプルEAがいくつかインストールされています。練習目的であれば、まずはサンプルEAを使ってみても良いでしょう。
しかし、無料EAは取引戦略がシンプルであり、基本的な機能しか備えていないことがほとんどです。したがって、大きな利益と高い勝率を狙いたい方は有料のEAを選ぶことになります。
有料EA
有料EAは、高い勝率や利益率を狙いたい人におすすめできます。有料のEAは開発に手間と費用がかかっている分、さまざまな相場に対応できる戦略が備わっていたり、アップデートが頻繁にされたりするためです。
有料のEAは以下のようなサイトで入手できます。
- MQL5コミュニティ
- EA販売サイト(GogoJungle等)
特定の口座と紐づく無料EA
高性能なEAは基本的には有料となりますが、無料で利用する方法もあります。
EA提供者が指定する海外FX業者で口座を開設し、その口座に限り利用するという方法です。この方法で使うEAは「口座紐づけEA」などと呼ばれます。海外FX業者からEA提供者に報酬が支払われるため、利用者は無料で利用することができるのです。
ただし、特定の口座しか利用できないという特徴があるため、有料EAよりは利用の自由度が低くなります。
スプレッドが広い業者でも利用可能か?
先ほど説明したように、EAには期待利得が高いものもあれば、低いものもあります。そこでEAを選ぶ際には、バックテストの「期待利得」の項目を見て、どの程度のスプレッドの業者で運用できるか見当をつける必要があります。
国内FX業者のスプレッドは海外FX業者と比較して低めになっており、ドル円のスプレッドが0.3pips程度のところもあります。もし、スプレッドが0.3pips程度という前提で作られたEAを海外FX業者で使用すると、販売サイトでは順調に利益を積み重ねているのに、自分の口座では損失が重なる、といった現象が発生してしまいます。
そのため、EAを選ぶ際は期待利得が高いのか、低いのかを確認する必要があります。
過去の実績が良いか?
EAを選ぶ際は、過去の実績を見ながら仕様や強みなどを確かめることも重要です。多くのEAは、過去の実績としてバックテストやフォワードテストの結果をグラフで掲載しています。
バックテストとは、過去の値動きのデータを用いて、EAの性能をテストすることです。これに対してフォワードテストとは、リアル口座やデモ口座を使って、EAを実際の相場で稼働させてテストすることです。
EAの実績を確認する際は、総利益・勝率・プロフィットファクターといった分かりやすい要素以外にも、以下の2つの点を特に注目してみて下さい。
- 長期のバックテストの成績
- 損切幅
バックテストは長期の結果であることが望ましいです。1年や2年といった短期のバックテストですと、そのEAが短期の相場にしか合わない可能性があります。
例えば、利益確定まで長く保有するEAの成績は、一方方向に進む相場が1年続いた場合はよくなりやすいですが、相場がレンジに入ると悪化する恐れがあります。そのため、バックテストの期間は長いほうが好ましく、さらに長期のバックテストの成績が安定しているEAはより利益を出しやすいと考えられます。
また、EAの成績を見る際は、適切に損切りをしているかどうかも確認して下さい。
順調に利益を重ねているように見えても、「10pipsの利益確定に対して、損切幅は200pips」といったバランスの悪いEAも存在します。損切幅を広くすれば、見かけ上は損益グラフが右肩上がりになる可能性があります。しかし、そういったEAの利益は一度損切が発生すると吹き飛んでしまう恐れがあります。
前述の通り、販売ページに載っている成績のグラフを見るだけでは適切な判断ができない可能性があります。どのようなときに利益が出てどのようなときに損失が出ているのか、当時の相場と合わせて確認してみることも大切です。
どれだけの人が利用しているEAか、どのような人が開発したEAかなどもチェックすると、さらに信用できるEAを見つけやすくなるでしょう。
自動売買システム(EA)の利用方法
自動売買ツール(EA)を利用する手順を紹介します。
手順1 口座を開設
まずはEAを利用する海外FX業者を選び、口座を開設します。口座開設を完了させるには、メールアドレスや氏名、住所などの個人情報の登録を行い、その後に身分証明書や住所確認書類などの書類を提出します。
注意したいのは、口座開設時にMT4を選ぶ必要がある点です。MT4にのみ対応している自動売買システムが多いため、MT4とMT5のどちらにも対応している業者の場合、MT4を選択しましょう。
手順2 EAをダウンロード
口座開設が終わったら、利用するEAを外部のサイトからダウンロードします。デフォルトでインストールされているEAを試したいだけであれば、ダウンロードは不要です。
手順3 データフォルダを開く
MT4を起動し、画面上部の「ファイル」から「データフォルダを開く」をクリックします。
手順4 データフォルダにEAをインストール
フォルダ一覧が表示されたら「MQL4」、「Experts」と順にフォルダを展開します。そして「Experts」のフォルダ内にダウンロードしたEAのファイルを貼り付けます。これでMT4へのインストールは完了です。
手順5 エキスパートアドバイザを更新
フォルダに入れたら、ナビゲーター欄の「エキスパートアドバイザ」の上で右クリックし、表示されるメニューから「更新」ボタンをクリックします。
手順6 自動売買を有効化
EAを利用したい通貨ペアのチャートを表示させます。そして画面上部の「自動売買」をクリックしてオンの状態にします。
手順7 EAを適用
ナビゲーターウィンドウの「エキスパートアドバイザ」から、利用したいEAをダブルクリックします。ドラッグ&ドロップでも手続きを進められます。
手順8 EAを設定
チャートにEAを適用すると、設定画面が表示されます。EAの設定は2つのタブから行います。「全般」タブではEAの動作に関する基本的な事項、「パラメーターの入力」タブではEAの各パラメーターを設定できます。設定が完了したら「OK」をクリックします。
手順9 適用が完了を確認
EAが正常に適用されると、チャート右上に顔のマークが表示されます。EAの削除や設定変更は、チャート上で右クリックすると表示される「エキスパートアドバイザ」から行えます。
海外FX業者で自動売買を行うメリット
海外FX業者で自動売買システム(EA)を利用するメリットには、以下の4つがあります。
初心者でも簡単に取引できる
EAはプログラムとして組み込まれた戦略に従って自動で売買します。そのため、FXの知識が少ない初心者の方でも、ある程度妥当な戦略のもとで取引できます。
一定水準以上のルールを定めて裁量取引を行うには、ファンダメンタルズやチャート分析に関する知識、資金管理方法といった幅広い知識やスキルを身につける必要があります。
EAにはそのような知識やスキルがプログラムとして組み込まれているため、知識やスキルを身につける手間を省けるのです。ただし、使うタイミングの見極めやパラメーター設定のための知識や技術はあったほうが良いでしょう。
取引が感情に影響されない
裁量取引と異なり、EAを利用したトレードは感情に影響されません。
FXで勝ち続けるためには自分なりの取引ルールを定め、そのルールを守り続ける必要があります。しかし、FXに慣れていないうちは「損切りをしたくない」「早く利益確定したい」などの感情に影響されやすく、ルールに従い続けることは意外に難しいものです。
プログラム通りの取引を行うEAを利用することで、常にルールを守った取引ができます。
チャートを監視し続ける必要がない
EAを利用する場合、チャートを常に監視し続ける必要はありません。
トレードスタイルによって程度は異なりますが、FXでは値動きをチャートでこまめに確認し、チャンスが来るのを待つ必要があります。しかし、チャートを見続ける時間の確保が難しい方もいるでしょう。また、チャートを監視できなかったために取引チャンスを逃し、悔しい思いをした方も多いのではないでしょうか。
EAを使うとチャートを監視し続ける手間を省くことができます。また、チャンスを逃すことなく取引できます。
チャートを監視する時間は省けますが、正しくEAが作動しているか確認するためにも、取引結果と値動きは定期的に確認しておくようにしましょう。
MT4対応の自動売買システム(EA)が豊富
多くの海外FX業者が取引プラットフォームとしてMT4を採用していますが、このMT4に対応している自動売買システム(EA)の種類は豊富です。国内FX業者で利用できるEAは限られているのに対して、海外FX業者で利用できるEAは多く、自分の求めるシステムを見つけやすいです。
また、MT4はスマートフォンアプリにも対応していることから、MT4アプリからいつでも簡単にEAの取引状況や結果を確認できます。
スマートフォンのみでMT4対応のEAを利用することはできません。しかし、PCへダウンロードしたEAをスマートフォンから操作することは可能です。「Windows Remote Desktop」等の遠隔でPCへ接続できるアプリをスマートフォンにインストールすると、PCで稼働させたEAの停止や開始がスマートフォンから行えるようになります。
海外FX業者で自動売買を行うデメリット
自動売買システム(EA)を利用するデメリットには、以下の4つがあります。
EAを見つけるのに手間がかかる
勝てるEAを見つけるのには手間がかかります。特にMT4対応のEAは種類が豊富です。たくさんある中から優秀なEAを探すことになるので、初心者の方にとってはかなり手間のかかる作業でしょう。
ポイントを押さえて探すことで多少手間は省けますが、相場に合うかどうか、取引スタイルに合うかどうかなどさまざまな側面から判断しなければいけません。
ランキングは参考にはなります。しかしランキングがよくても、現在の相場で機能するかは分かりません。多くのEAには得意な相場と苦手な相場があります。したがって現在の相場環境とEAの仕組みを理解した上で判断する必要があります。相場環境の認識が難しい場合は、デモ口座や最小ロットで試してみるのも良いでしょう。
EAの設定には慣れや知識が必要
EAを設定するには一定の慣れや知識が必要です。EAは「パラメーター」と呼ばれる複数の設定項目から成り立っています。例えば以下のEAには、利食いやロット数、トレーリングストップなどを指定するさまざまなパラメーターが設定されています。
デフォルトの設定でも利用できますが、EAをより有効に活用するには、相場環境に合わせてパラメーターを調整する必要があります。パラメーターを調整するにはFXの基礎知識が必要になりますので、本格的にEAで利益を上げるには基本的なことを学び、スキルを磨くことになるでしょう。
費用がかかる場合がある
口座開設さえすれば無料で始められる裁量取引と違い、EAの利用には以下の2つの費用がかかります。
- EAの購入費用
- VPSの維持費用
海外FX業者で利用できるEAには無料のものが多くありますが、より高機能のEAを利用したい場合、有料のものを購入する必要があります。また、EAを常時稼働させるためには必須といえるVPSを維持するためにも、月額で数千円の費用がかかります。
EAで必ず勝てるとは限らない
EAを利用すると簡単に取引を始められますが、EAを利用したからといって必ず勝てるとは限りません。EAにはそれぞれ得意な相場と苦手な相場があるためです。
例えばレンジ相場を得意とするEAですと、一方的なトレンドが発生した際に大きな含み損を抱えたり、頻繁にロスカットに遭ったりする可能性があります。また、経済指標の発表時のような大きな値動きが突発的に発生する相場に対応できないこともあります。
バックテストやフォワードテストの結果がよくても、どのような相場でも確実に勝てるとは限らないことは忘れないようにしましょう。
自動売買は相性の良い海外FX業者で
自動売買システム(EA)には、当然メリットだけでなくデメリットもあります。この点を踏まえた上で利用してみたい場合は、一度使ってみるのも良いでしょう。EAを使うことでチャンスを逃すことなく、一定のルールに従った取引を続けられます。
EAを利用して収益を得るには、FX業者選びも重要になります。利用するEAの期待利得を確認し、期待利得が低いならスプレッド重視、高いならボーナス重視で選んでみて下さい。
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