海外FXのボーナスのクッション機能とは?入金ボーナスが使いやすくなる!
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海外FXの魅力の1つに入金ボーナスがあります。入金に応じて付与されるボーナスで、利用すると自己資金以上のポジションを持てます。
ボーナスにクッション機能が付いていれば、取引数量を高めることに加え、より深い含み損に耐えることも可能です。そのため、比較的大きなロットでトレードをしても、強制ロスカットに遭いづらくなります。
この記事では、クッション機能の概要やメリット・デメリットなどをまとめて解説していきます。
海外FXのボーナスのクッション機能とは?
海外FXのボーナスにクッション機能が付いている場合、そのボーナスを証拠金として使えます。
海外FX業者の中には、入金額に対して100%のボーナスを付与するブローカーもあります。そのボーナスにクッション機能が付いている場合、入金額の2倍の金額を証拠金とできるのです。
例えば、5万円を入金して5万円分のボーナスを獲得した場合、10万円の証拠金を使った取引が可能です。耐えられる含み損が10万円までとなり、取引を有利に進められる可能性があります。
以降では、クッション機能付きのボーナスの活用例を紹介した上で、クッション機能なしのボーナスとの比較を行います。
クッション機能付きボーナスの活用例
クッション機能付きのボーナスは、具体的にどのように活用できるのでしょうか。例として、ドル円のショートを狙ったケースを見てみましょう。
この日 (2023年7月14日)のドル円 は、午後9時35分頃に前回の高値付近まで上昇しました。そこから反転を狙って138.80円でショートエントリーしたとします。
その後、ドル円は139.00円目前まで上昇したので、20pips弱の含み損に耐える必要がありました。ドル円 = 100円であり、1ロット(10万通貨)でエントリーしていた場合、含み損は2万円弱になります。
入金した1万円のみで取引していたならば、強制ロスカットが執行されていたでしょう。
ロスカットとは、含み損が一定水準まで膨らんだ際に、強制的にポジションを決済する仕組みです。口座残高がマイナスになる前に取引を中止させることを目的としています。
一方、100%ボーナスを利用して、2万円(入金額1万円 + ボーナス1万円)の証拠金で取引した場合は、ぎりぎり含み損に耐えられる計算となります。ドル円はチャート右端で下落しているため、含み損に耐えられた場合、利益を獲得できた可能性があります。
クッション機能がないボーナスも
ここで知っておきたいのは、全てのボーナスにクッション機能が付いているわけではないという点です。クッション機能がないボーナスも存在するのです。
クッション機能なしのボーナスを使うと、自己資金を超えるポジションを持つことができます。この点はクッション機能付きのボーナスと同じです。
ただし、クッション機能なしのボーナスでは、自己資金以上の含み損に耐えることはできず、この点はクッション機能付きのボーナスと異なります。
クッション機能の有無で生じる違い
クッション機能の有無による違いは含み損に耐えられるかどうかであり、以下のように整理できます。
- クッション機能付き:自己資金以上の含み損に耐えられる
- クッション機能なし:自己資金以上の含み損に耐えられない
すなわち自己資金の量が同じ場合、クッション機能付きのボーナスを利用するほうが、より大きな含み損に耐えられます。
これにより、ストップロス(損切り)の位置をより深く設定することができるため、価格が逆行した際の含み損にも余裕をもって対処可能です。したがって、大きなロットの取引で利益を上げられるチャンスが広がるでしょう。
上記の通り、クッション機能付きボーナスのほうが性能は優れています。ただしトレードスタイルによっては、クッション機能なしのボーナスも十分活用できます。
例えば、損切りをタイトに設定するトレードスタイルであれば、大きな含み損を抱えることはありません。そのため、クッション機能なしのボーナスの恩恵を受けられる可能性があります。
クッション機能付き入金ボーナスはレア?
トレーダーにとって魅力的なクッション機能付きボーナスですが、どれくらいの海外FX業者が提供しているのでしょうか。大手海外FX業者の入金ボーナス提供の有無と、クッション機能の有無を確認してみましょう。
FX業者*1 | 入金ボーナス提供 | クッション機能 |
A社 | 〇 | 〇 |
B社 | 〇 | × |
C社 | × | × |
D社 | 〇 | 〇 |
E社 | 〇 | 〇 |
*12023年7月18日に調査した内容です。
FX業者*1 | 入金ボーナス提供 | クッション機能 |
A社 | 〇 | 〇 |
B社 | 〇 | × |
C社 | × | × |
D社 | 〇 | 〇 |
E社 | 〇 | 〇 |
*12023年7月18日に調査した内容です。
クッション機能付きのボーナスを提供しているFX業者は、少なくないと分かります。ボーナスの付与率については、ブローカーによる違いはあるものの、500ドル前後の少額であれば100%、それ以降は20%前後といったケースが多く見られました。
したがって、クッション機能付きボーナスを重視する場合も、クッション機能の有無だけではFX業者を絞り込めません。スプレッドやスワップポイント、信頼性などの複数の観点で比較し、選ぶことになるでしょう。
ボーナスがないブローカーは、狭いスプレッドや低遅延な取引環境などに力を入れています。中長期的には取引コストが抑えやすいため、自身の証拠金の範囲で取引する人にとっては有力な選択肢となります。
クッション機能の有無を確かめる方法
ボーナスにクッション機能があるかどうかは、各ブローカーの公式サイトで確認可能です。クッション機能がない場合には、以下のような旨が記述がされています。
- 損失はボーナスによってカバーできない
- 自己資金を失うとボーナスも無効になる
これらの点がないかを確認してみて下さい。不明な場合は、カスタマーサポートに質問するのも良いでしょう。
クッション機能付きボーナスの魅力
クッション機能付きのボーナスの魅力を網羅的に整理してみましょう。ここでは以下の4点を取り上げ、それぞれ解説します。
強制ロスカットに耐えられる
前述の通り、クッション機能付きのボーナスを使うと、より大きな含み損にも耐えることができます。そのため、本来は強制ロスカットされる含み損であっても、耐えられる可能性があります。
証拠金が十分でない場合、含み損に耐えられる局面が少なく、なかなかエントリーできない可能性もあるでしょう。一方、クッション機能付きのボーナスがあれば、より大きな含み損に耐えられるため、エントリーしやすくなるかもしれません。
レバレッジを有効活用できる
海外FXでは、国内FXよりも高いレバレッジを利用できます。しかし、実際には含み損に耐えられるようにロットサイズを調整する必要があるため、レバレッジを限界まで活用できるケースは多くありません。
クッション機能付きのボーナスを利用すれば、レバレッジを活用しやすくなります。
例として、入金した5万円を使い、1ロットのポジションを持った場合を考えてみましょう。ドル円 = 100円としたとき、相場が50pips不利な方向へ動くと、5万円の含み損が発生し、強制ロスカットとなります。より深い含み損を抱えると想定した場合は、ロットサイズを落とす必要があるため、レバレッジをあまり活用できません。
上記のようなケースにおいて、クッション機能付きのボーナスを提供している海外FX業者を利用すると、より大きなロットで取引しやすくなります。
100%などの高いボーナス付与率も
500ドル程度までの少額入金に対しては、100%前後の入金ボーナスを付与している海外FX業者も少なくありません。
付与率100%のFX業者を利用すれば、実質的に証拠金を2倍にして取引ができるので、入金額に対して大きな利益を期待できます。
多くの場合、豪華な入金ボーナスには条件があります。例えば、「500ドル分の入金までが対象」「初回入金のみが対象」といった制限が付いています。そのため、中長期的には恩恵を受けづらい傾向にあるといえます。
ボーナスだけで取引可能
クッション機能付きのボーナスがあれば、口座に自己資金が入っていない場合でも、ボーナスを使って取引できます。
例えば、損切りによって入金した資金がなくなってしまった場合や、初回入金時に付与されるボーナスしか取引口座に残っていない場合でも取引可能です。
クッション機能付きボーナスの注意点
クッション機能付きのボーナスには、以下のような注意点もあります。
それぞれ解説します。
ボーナスの出金はできない
ボーナスは取引の際に証拠金として扱われますが、現金と同じ扱いというわけではなく、出金はできません。当然のことではありますが、出金可能な資産を増やすには、取引で利益を出す必要があるのです。
自己資金を出金するとボーナスが無効になるケースも多いため、規約をよく確認して下さい。
自己資金が先に減る
自己資金とボーナスの両方がある場合、損切りや強制ロスカットによる損失は、自己資金から差し引かれます。つまり、ボーナスを保有していても、トレードで負けた際は自己資金が減っていきます。
損失がボーナスから差し引かれるのは、自己資金が無くなってからです。こまめに損切りするのであれば、クッション機能の利点を十分に活かせないこともあるでしょう。
海外FXでは、自分の取引スタイルに合わせてブローカーを選択することが重要といえます。
取引数量を必要以上に上げる恐れ
ボーナスを有効活用しようとすると、ついつい必要以上に大きなロットで取引してしまいがちです。ロットを上げると、相場が少し動くだけでも大きな損益になり、一度で大きな証拠金を失う可能性もあります。
無理なトレードで損失を出してしまわないように、ボーナスも自己資金と同じように扱ったほうが良いでしょう。
取引コストがかさむ可能性も
ボーナスを提供しているFX業者は、スプレッドや取引手数料などでボーナス分のコストを回収しています。そのため、ボーナスを提供していないブローカーと比較すると、取引コストの面で不利になる場合もあります。
主要な海外FX業者の平均的なスプレッドは以下の通りです。
業者*1 | USDJPY | EURUSD |
A社(ボーナスあり) | 1.5 pips | 1.6 pips |
B社(ボーナスあり) | 1.5 pips | 1.3 pips |
C社(ボーナスなし) | 1.1 pips | 1.0 pips |
*12023年7月18日に調査した内容です。
業者*1 | USDJPY | EURUSD |
A社(ボーナスあり) | 1.5 pips | 1.6 pips |
B社(ボーナスあり) | 1.5 pips | 1.3 pips |
C社( ボーナスなし) | 1.1 pips | 1.0 pips |
*12023年7月18日に調査した内容です。
以上より、ボーナスだけでなく取引コストや約定力なども考慮し、ブローカー選びを進めるべきといえるでしょう。
クッション機能付きボーナスは万人におすすめ?
クッション機能付きのボーナスがあれば、手軽に証拠金を増やせます。そのため、少ない証拠金で大きなロットを取りたい方とは相性が良いでしょう。
一方で、ボーナスよりも取引環境を重視してブローカーを選ぶべきケースもあります。例として、以下のような場合が挙げられます。
- こまめに損切りをするスタイルの場合
- 中長期的な取引コストを抑えたい場合
- 自己資金だけでトレードを始める場合
上記のようなケースでは、スプレッドやスワップポイントなど、取引環境に力を入れているブローカーを選ぶほうが満足できる可能性があります。
とりわけ新興ブローカーでは、集客のために豪華なボーナスを提供しているケースもあります。このこと自体に問題はありませんが、ボーナスに気を取られ、出金拒否のリスクのチェックを忘れることがないようにしましょう。
クッション機能を活用してトレードの幅を広げよう
クッション機能付きのボーナスは証拠金として機能するので、活用できればトレードの幅も広がるでしょう。
ただし、クッション機能の有無やボーナスの提供条件はブローカーによって異なります。ボーナス目的で口座を開設する場合は、条件を事前に確認しておいて下さい。
また、ボーナスよりも取引環境を重視して決めたほうが良いケースもあります。自身のスタイルに合わせ、総合的に考慮して利用するFX業者を決めましょう。
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