2025.08.11 NEW
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先週の外国為替市場は、先週末の米雇用統計の弱さを受けた早期利下げ観測と、英中銀の政策判断がドル売りやポンド買い圧力につながりました。ドル円はFRB高官のハト派発言で下落基調、ユーロドルはドル安に乗って上昇、ポンドドルは急反発する展開となりました。
8月4日(月)
週明けのドル円は147円台前半でスタート。先週末の米雇用統計の弱い結果を受けての下落は一服し、一時148円台まで回復しましたが、NY時間になって下値模索が進み、146.86円台まで下落しました。
ユーロドルは1.15台での小動き、ポンドドルは1.33付近での小動きとなりました。
8月5日(火)
FRBメンバーの追加発言で利下げ開始時期が前倒しされる可能性が意識され、ドル円は146円台半ばへ軟化しましたが、その後は買い戻しが入って147円台後半まで回復。
ユーロドルは1.152台まで下落してから反発して昨日と同水準の1.158台へ戻し、ポンドドルは前日とほぼ変わらず1.33付近での横這いでした。
8月6日(水)
ドル円は方向感を欠く動きが続いていましたが、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁や、クックFRB理事の発言を受けてドル売りが入り、米景気減速懸念が引き続きドル売り材料となり、一時147円を割り込みました。
このドル売りでユーロドルは1.16台へ乗せ、ポンドドルは1.33台後半へ上昇しました。
8月7日(木)
ドル円は一時147円を割り込む局面がありましたが概ね147円台前半で推移。英金融政策委員会(MPC)が開催され、市場予想通り利下げが決定されましたが、票割れが5対4と予想外の僅差でした。
今後の追加利下げが難しいとの見方が広まってポンドが急騰し、ポンドドルは1.34台まで上昇。ユーロドルは一時1.169台をつけました。
8月8日(金)
日銀の「主な意見」を受けて早期利上げ観測が後退し、円売りの動きがドル円を147円台後半まで押し上げましたが、148円を目前に上値を押さえられました。ユーロドルは1.16台での小動き、ポンドドルは1.34台を維持して週の取引を終えています。
先週1週間について、ボラティリティの観点からも振り返ります。
先週のドル円は、方向感の見えにくい展開が続き、ボラティリティも低下しています。ドル円は一時146円台半ばへ下落するも、その後は小動きに終始し、147円台を維持しています。
なお、先週1週間の24時間平均ボラティリティは以下の通りで、主要FX通貨ペアのボラティリティは、いずれも低水準で推移しました。GoldやBitcoinも同様に、目立った動きは見られませんでした。
各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。
金融緩和に前向きな人物のFOMCメンバー入りの可能性から、米国は緩和的な政策に転じる見方が高まっています。15日発表の米小売売上高が市場予想を下回った場合は、利下げ観測後押しの要因となりそうです。
ドル円の日足を分析します。
方向感の見えにくい展開が続いています。上は148.08円が、下は145.85円が次の流れができる分岐点になりそうです。
続いて、ドル円の週足も分析してみます。
先週はあまり大きく動かず、方向感が出てくるには至りませんでした。上値追いになって150.91円を超えれば上昇トレンドが継続すると見られますが、145.85円を割り込むようだと下落トレンドへ回帰する展開もありえます。
しばらくドル高に押されていましたが、米9月利下げ観測の高まりから、ユーロ選好の地合が続いています。米国のインフレ・消費に関する経済指標がユーロドルの目先の行方を占うことになりそうです。
ユーロドルの日足を分析します。
急落からミドルラインを上抜けて戻してきましたが、+1σに到達する前に売り圧力に押されています。上下ともに値幅が小さくなり、三角保ち合いになっていく展開もありえます。目先の高値、安値を更新した方向についていくのが良さそうです。
続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。
週足で見ると、直近高値をつけてから売り優勢の展開になっています。+1σを再び上抜けていくようなら、買い目線継続で良さそうです。
先週のMPCを経て追加利下げ観測が後退したことによるポンド高と、米雇用統計の悪い結果が引き起こしたドル安から、先週は上昇傾向が続きました。8日時点で上昇は一服しており、ドルの次の動向を窺う展開となりそうです。
それでは、ポンドドルの日足を分析します。
+2σを下抜けした所からミドルラインを上抜けした所まで戻してきました。直近安値を作った1.3588を上抜けていくようなら、上昇トレンド継続と判断して良さそうです。
続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。
週足では買い圧力が高まり、下落に歯止めがかかってミドルライン付近に戻してきた形になります。1.3588を上抜けられるかどうかが注目される局面です。
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