2025.07.07 NEW
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先週の外国為替市場は、米雇用統計の発表、さらにトランプ米大統領の言動が交錯し、ドル円は神経質な上下動を経て最終的にややドル高となりました。ユーロドルは相対的に底堅く推移し、ポンドドルは政治・財政不安を背景に失速しました。
6月30日(月)
週初のドル円は、月末要因によるポジション調整で上下に振れつつ、やや軟調に推移しました。ドル円は一時143.7円台まで下落して、144.5円台まで持ち直しましたが、再び144円を割り込みました。
ユーロドルは堅調に推移して1.178台まで上昇し、ポンドドルは1.37を挟んでのもみ合いとなりました。
7月1日(火)
東京時間に発表された日銀短観で大企業製造業が改善して円買いが強まり、午後9時ごろに142.7円台まで下落。しかしNY時間になると買い戻しが入って143.8円台まで戻し、下に往って来いの展開となりました。
ユーロドルは一時1.182台をつけ、ポンドドルは1.378台をつけると反落し、1.375台で一日の取り引きを終えました。
7月2日(水)
この日のドル円はロンドン時間に入ってドル買いが優勢となり、144.2円台まで上昇しましたが、NY時間に発表されたADP雇用統計の悪い結果を受けて143.4円台まで下落し、激しく上下しつつ143.6円台で一日の取引を終えました。
ユーロドルは一時1.174台まで下落するも1.18台付近まで戻しました。一方ポンドドルは、スターマー英首相がリーブス財務相への全面支持を明言しなかったとの報道から憶測が急激に高まり、1.356台まで急落しました。
7月3日(木)
この日発表された米6月雇用統計が強い結果となり、ドル買いが一気に加速して、ドル円や145円台まで急反発しました。
このドル高を受け、ユーロドルは一時1.17ドル台を割り込む寸前まで下落。ポンドドルも1.358台まで水準を切り下げましたが、1.36台半ばまで戻しました。
7月4日(金)
米国市場は独立記念日で休場。週末を控えたポジション調整や米減税法案が成立したとの報道もあり、ドル円は144円台半ばで週の取引を終了しました。ユーロドルは1.177台、ポンドドルは1.365台をまたいだもみ合いで週末を迎えました。
先週1週間について、ボラティリティの観点からも振り返ります。
先週のドル円は、7月1日(火)に最も大きな値動きを記録しました。東京時間に発表された日銀短観で、円買いが強まりドル円は142.7円台まで急落しました。しかし、買い戻しが入り、往って来いの展開となりました。
なお、先週1週間の24時間平均ボラティリティは以下の通りで、主要FX通貨ペア・ビットコインともに値動きの乏しい展開となりました。
各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。
米国と主要貿易相手国との協議が注目されており、交渉決裂が避けられればリスク回避のドル売り・円買いが弱まりそうです。また、6月雇用統計が好調だったことから、7月利下げ観測は後退し、目先はドル買いがやや優勢となりそうです。
ドル円の日足を分析します。
バンド幅が縮小し、横ばいになってきています。上は146円、下は143円を実体で明確に抜けたら、その方向へついていくのが良さそうです。
続いて、ドル円の週足も分析してみます。
ミドルラインは依然として右肩下がりですが、ローソク足の推移には明確な方向感が出ていません。安値を切り上げつつある一方で上値も重く、どちらかに抜けるのを待つ展開になりそうです。
米国売りは根強く、ユーロドルは上値を伸ばし続けています。今週はユーロ圏で重要な経済指標が少なく、ドルの動向に左右される週となりそうです。
ユーロドルの日足を分析します。
+2σを超えて調整が入りましたが、上昇のバンドウォークはまだ続いています。ミドルラインを割り込まない限りは、上目線継続で良さそうです。
続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。
強い上昇トレンドは継続中で、上値追いが続いています。上ヒゲがこまめに出ており、小刻みな押し目買いが有効な局面と見られます。
先週にポンドドルは急落しましたが、上昇トレンドはまだ維持されていると見て良さそうです。米6月雇用統計の良い結果から7月利下げ観測が後退し、今週はドル買いが強まる展開が見込まれます。
それでは、ポンドドルの日足を分析します。
+2σ到達後にミドルライン付近まで戻されましたが、+1σ付近まで戻しています。1.338を割り込まない限りは、押し目買い狙いが有効と見られます。
続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。
売り圧力に下押しされてはいますが、上昇のバンドウォークは継続しています。1.338を割り込むまでは買い目線のままで良さそうです。
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