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2024.12.02 FXON流マーケット分析(11/25~12/1)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の外国為替市場では、ドル円、それとクロス円が大幅な下落を記録しました。

週明けのドル円は154円台で取引が始まったものの、金曜日には149円台へと急落しました。米国の経済指標や政治的な動きに加え、日銀の利上げ観測が高まったことが円高の要因となりました。

また、ユーロドルやポンドドルも、欧州経済指標の結果や月末の調整取引の影響を受けて上下動が見られました。

11月25日(月)
週明けのドル円は154円台前半でスタートしました。前週末に発表されたトランプ次期米大統領の財務長官人事を受けてドル売りが進行し、一時153円台半ばまで下落しました。

しかし、その後財務長官候補であるスコット・ベッセント氏が「減税を優先する」との方針を示したことでドル高観測が強まり、ドル円は再び154円台後半に持ち直しました。

11月26日(火)
トランプ次期大統領がメキシコやカナダに25%の関税を課す可能性を示唆したことを受けて、市場では一時ドル買いが進みました。しかし、貿易摩擦への懸念が高まり、円買いが優勢となりました。

この日発表された米国の10月新築住宅販売件数は、年率換算件数で61.0万件と予想の72.5万件を大きく下回り、前月比でも-17.3%と大幅な減少を記録しました。この結果を受けて、米経済の先行きに対する不安が広がり、ドル円は153円台前半へと下落しました。

11月27日(水)
米国の7-9月期GDP改定値が前期比年率2.8%と予想通りだった一方、米長期金利の低下が進み、円買いが強まりました。

また、米国の10月個人消費支出(PCE)デフレーターは前年同月比で2.3%と市場予想通りだったものの、ドル買いの支援材料にはなりませんでした。ドル円は一時150円台半ばまで下落しました。

11月28日(木)
米感謝祭で米市場が休場となり、取引は閑散としました。この中でドル円は一時的に152円手前まで反発しましたが、材料不足で上昇幅は限定的でした。

11月29日(金)
週末のドル円は、11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)の結果が発表されたことで大きく動きました。CPIは市場予想を上回る内容で、12月の日銀利上げ観測が一段と強まりました。この影響でドル円は一時149円台後半へと急落しました。

一方、ユーロドルは同日発表されたユーロ圏11月消費者物価指数(HICP)が前年同月比2.3%と予想通りで、ユーロ買いが進む場面がありました。

今週の主要な経済指標、要人発言

12月2日(月)
24:00 米国 11月ISM製造業景況指数

12月4日(水)
22:15 米国 11月ADP雇用統計
24:00 米国 11月ISM非製造業景況指数(総合)
27:45 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

12月6日(金)
19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
22:30 米国 11月非農業部門雇用者数変化
22:30 米国 11月失業率
22:30 米国 11月平均時給

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

12月利上げ観測が高まって円高ドル安が大きく進行し、一時150円を割り込みました。12月6日(金)には雇用統計のほか、ブラックアウトを前にパウエルFRB議長などの要人発言があります。ウクライナ情勢やトランプ氏の発言など、突発的なドル売り要因に注意が必要です。

ドル円の日足を分析します。

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ミドルラインを割り込んで-2σも一時下抜けしてから、一度は陽線をつけたものの、戻り目になって大きく下落しています。10月21日につけた149.08円を次のターゲットに、下目線で値動きを追う展開になりそうです。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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3週連続で高値が切り下がり、大陰線をつけました。売りの勢いが強く、ミドルラインを割り込むと下げが加速しそうです。日足と同じく、149.08円を下抜けするかどうかに注目です。

ユーロドル(EURUSD)

メキシコ、中国、カナダに向けたトランプ関税発言や、ウクライナ情勢の深刻化によるリスク回避でドルが売られ、ユーロドルは上昇しつつあります。FOMC議事録で段階的な利下げが支持されていたことが明らかになっており、ドル安の継続に注目です。

ユーロドルの日足を分析します。

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ローソク足が-1σを上抜けし、ミドルラインに近づいてきています。ミドルラインそのものは右肩下がりですが、11月20日につけた1.0609を上抜けすると、トレンドの転換もありえるでしょう。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

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3週連続で陰線が続いていましたが、ここで大きめの陽線が立ちました。しかし、安値を切り上げた一方で高値は更新できておらず、ミドルラインは依然下向きです。下落が続く展開も視野に入れておきましょう。

ポンドドル(GBPUSD)

ドル安の影響を受け、ユーロドルと同じく上昇に転じてきています。引き続きドルの動向を追う展開となりそうです。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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-1σを上抜けして3連騰してミドルラインに迫ってきています。安値を切り上げながら上昇を続けており、上目線に切り替えていくタイミングかもしれません。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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8週連続の陰線がようやく途切れ、高値、安値ともに切り上げて上昇に転じました。下ヒゲの方が長く、このまま上昇する展開になると、5月22日の高値1.2761が次のターゲットになりそうです。

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