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2024.11.18 FXON流 マーケット分析(11/11~11/17)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の外国為替市場は、ドル高が顕著な1週間となりました。特に米大統領選で勝利したトランプ氏の政策が注目を集め、米国の金利上昇とともにドル全面高の展開となりました。

ドル円は152円台から156円台へと上昇し、ユーロドルとポンドドルはいずれも下落しました。

11月11日(月)
週明けのドル円は152円台後半でスタートしました。

この日は米株式市場でダウ平均が史上最高値を更新し、リスク選好の流れが進む中、ドル買いが優勢となり、ドル円は154円手前まで上昇しました。トランプ政策による財政拡張期待が背景にあります。

11月12日(火)
ドル円は一時153円台前半へと下落する場面がありましたが、米長期金利の上昇を受けドル買いが再び強まり、154円台後半へと続伸しました。

この日特に重要な経済指標はありませんでしたが、米国債利回りの動向がドルをサポートしました。

11月13日(水)
22時30分に発表された米10月消費者物価指数(CPI)は、前月比で0.2%(予想:0.2%)、前年同月比で2.6%(予想:2.6%)と市場予想通りの結果でした。

一時ドル売りが強まり、ドル円は154円台前半まで反落。ユーロドルとポンドドルも安値を更新しました。

しかし、ローガン米ダラス連銀総裁が利下げに慎重な姿勢を示したことでドル買いが再燃し、14日未明には155円台半ばまで上昇しました。

11月14日(木)
この日、米議会で共和党が上下両院の多数派になったとの報道を受け、トランプ氏の政策実現への期待が高まりドルが買われました。

さらに、夜に発表された米10月小売売上高(前月比0.4%、予想0.3%)が強い結果となったことで、ドル円は155円台後半から156円台に上昇しました。

ユーロドルは同日に発表されたユーロ圏7-9月期GDP改定値の前年同期比が、0.9%と予想通りで影響は限定的でしたが、ドル高の流れを受けて1.04台まで下落しました。

11月15日(金)
日本時間朝に発表された日本の7-9月期GDP速報値は、年率換算で0.9%(予想0.7%)と強い結果でしたが、ドル円への影響は限定的でした。

ドル円の上昇はこの日の日本時間午前に頭打ちになり、週末に向けて下落。154円台で週の取引を終えています。

今週の主要な経済指標、要人発言

11月19日(火)
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICP、改定値)
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)

11月22日(金)
8:30 日本 10月全国消費者物価指数(CPI)
8:30 日本 10月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
8:30 日本 10月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

トランプトレードでの上げが続いて156円を超えてきました。日銀の12月利上げ観測が高まる中、18日、21日に日銀植田総裁の発言があり、利上げに消極的な場合、さらに円売りが加速するかもしれません。

ドル円の日足を分析します。

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ミドルラインは右肩上がりを維持しており、直近は+1σと+2σの間を推移しています。上昇トレンドが続いていると見ることができますが、ミドルラインを下抜けして下落すると、トレンドが転換する可能性もあります。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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おおむね陽線が続いて上昇していますが、上ヒゲの長い陽線が出ている点に注意が必要です。ここから下落に転じる展開も意識しておきましょう。

ユーロドル(EURUSD)

ドル高による下落は依然続いており、一時1.05を割り込みました。

トランプ氏の関税政策が特にドイツ経済に悪影響を与えるとの懸念が強まったことも、ユーロ売りの材料となっています。

12月のECB理事会での大幅利下げ観測も出てきており、さらなるユーロ安に警戒が必要です。

ユーロドルの日足を分析します。

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ミドルラインが右肩下がりになり、-2σ付近で推移していましたが、5日続いていた陰線が途切れ、陽線がついています。ここから上昇する展開も視野に入れつつ、目線は下のままで良さそうです。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

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先週に引き続き大きく下落し、-2σも下抜けしてきました。ミドルラインの角度も変わりつつあり、5月16日安値の1.0448が次のターゲットとして意識されそうです。

ポンドドル(GBPUSD)

先週は、英国の7-9月期GDPが前年比1.0%(予想1.1%)と弱い結果となり、1.29台から1.26台に下落しました。
今週も引き続きドルの動向を窺う展開になりそうです。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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ボラティリティが拡大し、ミドルラインは右肩下がりで-2σを下抜けしているため、目線は下のままで良いでしょう。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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7週連続の陰線となっており、-1σを下抜けして下落に勢いがつきました。まだ下落トレンドが続くと見てよさそうです。

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