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2024.10.28 FXON流マーケット分析(10/21~10/27)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の外国為替市場ではドル高・円安が進み、ドル円は週初の149円台から一時153円台に達しました。しかし、週後半には政府要人による円安牽制発言でドル円は151円台へと反落しています。

また、ドル高の影響を受けることで、ユーロドルは1.08台後半から1.07台後半に、ポンドドルは1.30台後半から1.29台前半に下落しています。

1週間の流れを振り返っていきましょう。

10月21日(月)
週明けのドル円は149円台で取引が始まりました。その後、米長期金利の上昇を背景にドル買いが進み、150円台後半まで上昇しました。

10月22日(火)
米債利回りの上昇が続く中で、ドル円はさらに上昇し151円台に達しました。市場では、FRBが年内の利下げを見送るとの見方が支配的で、ドルの需要が増加していたと考えられます。

また、この日のポンドドルはドル高の影響を受け、1.29台前半まで下落しました。

10月23日(水)
米大統領選でトランプ前大統領が優勢と報じられると、トランプ氏の再選に伴うインフレ加速やドル高期待が相場を支え、ドル円は一時153円台へと急伸しました。

また、ユーロドルもドル高の影響で1.07台後半に下落しています。

10月24日(木)
米国9月新築住宅販売件数が年率換算で73.8万件(予想:72.0万件、前回:71.6万件)と強い結果だったにもかかわらず、米長期金利が低下したためドル売りが優勢となり、ドル円は151円台に反落しました。

その後、米新規失業保険申請件数などが堅調だったこともあり一時反発する場面がありました。

10月25日(金)
週末のドル円は、日銀金融政策会合を控えた慎重な姿勢が見られる中で、財務省や政府高官から円安を警戒する発言が相次ぎました。加藤財務相や青木官房副長官、三村財務官などが急激な円安をけん制する姿勢を示したことで、ドル円は151円台を維持しました。

今週の主要な経済指標、要人発言

10月30日(水)
19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、速報値)
21:15 米国 10月ADP雇用統計
21:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)

10月31日(木)
時間未定 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
時間未定 日本 日銀展望レポート
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(速報値)
21:30 米国 9月個人消費支出(PCEデフレーター)
21:30 米国 9月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)

11月1日(金)
21:30 米国 10月非農業部門雇用者数変化
21:30 米国 10月失業率
21:30 米国 10月平均時給
23:00 米国 10月ISM製造業景況指数

前日の衆議院選挙に続き、11月5日は米大統領選があります。その間に日銀金融政策決定会合、米雇用統計も予定されているため、しばらくの期間は難しい動きが続く可能性も考えられます。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

過去の米大統領選を振り返ると、2020年を除き、選挙後のドル円はおおむね上昇しています。終わったばかりの衆議院選挙結果を市場がどう評価し、米国の選挙がどのような影響を与えるのか注目する必要があるでしょう。

ドル円の日足を分析します。

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典型的な上昇バンドウォークが継続しています。何度か+1σを割り込みそうになりましたが、そのたびに反発、続伸しています。+1σを終値で明確に割り込まないうちは、上目線で良いでしょう。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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こちらは下降バンドウォークから上昇に転じて、ミドルラインも上に抜けました。4陽連を達成しており、上げの勢いがまだありそうな形状です。

ユーロドル(EURUSD)

ユーロの政局や経済は、米国と比べると注目度が少し低く、なおかつやや安定しているため、ドルの動きに引っ張られる地合が数年続いています。

ここのところドルが強かったため、ユーロドルやポンドドルは下降トレンドを継続していました。大統領選でこの流れに変化があるのかがポイントになりそうです。

ユーロドルの日足を分析します。

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ダブルトップのネックラインである1.1002を下に抜けてからは綺麗な下降バンドウォークで、前回安値の1.0777付近で一度止まりました。

このラインを下に抜けていけば、続落もあり得るでしょう。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

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週足では4週連続で陰線が形成され、-1σ付近で下ヒゲを伸ばしています。週足チャートでも売り優勢があることが確認できます。

ポンドドル(GBPUSD)

ポンドドルもユーロドルと同じ考え方で問題ないでしょう。ドルの動きを見ながら、それについていく戦略です。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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下落の勢いは強くありませんが、直近安値であり節目の価格である1.3001を下に抜け、またこのラインでサポレジ転換しています。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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週足で見ても、節目の価格を終値で下に抜けているため、売り優勢と考えられます。

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