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2024.10.07 FXON流 マーケット分析(9/30~10/6)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替市場では、ドル円が141円台から149円台まで大きく上昇し、ドル高円安が進行しました。主な要因は、日銀の利上げ観測の後退や米国経済指標の堅調な結果、さらにパウエルFRB議長の利下げを急がない姿勢によるドル買いの強まりです。そして金曜日の米雇用統計が強い結果になったことで、ドル買いはさらに加速しました。

一方でポンドドルは、イングランド銀行による利下げの可能性が示唆されたことも、売り要因となりました。

1週間の流れを振り返っていきましょう。

9月30日(月)
週明けのドル円は、前週末の石破新首相選出に伴う「石破ショック」での円高を受けて142円台前半で取引を開始しました。

東京市場では日経平均株価が下落し、ドル円も141円台後半まで下げましたが、米長期金利の回復とともにドル買いが強まり、終盤には142円台を回復しました。

10月1日(火)
この日も上昇トレンドを引き継いだドル円は、一時144円台半ばまで上昇しました。1日(月)にパウエルFRB議長が、利下げを急ぐ必要はないとコメントしたこともドル買いを促進しました。

しかし、中東情勢が緊迫化し、イランのイスラエルへのミサイル攻撃が市場にリスク回避の動きを引き起こし、ドル円は一時142円台後半へと下落しました。

またこの日、ユーロドルは1.10付近、ポンドドルは1.32付近の安値をつけて、どちらも下落しました。

10月2日(水)
石破首相が利上げに慎重な姿勢を示し、「現在、追加の利上げを行う環境にはない」と明言しました。この発言を受けて円売りが進み、ドル円は上昇しました。

さらに米国の9月ADP雇用統計が予想の12.0万人を上回る14.3万人の増加を記録したことで、ドル買いが加速してドル円は146円台に到達しました。

10月3日(木)
ドル円は米国の9月ISM非製造業景況指数が54.9と予想(51.7)を大幅に上回る結果となったものの、強いドル高の流れにはなりませんでした。

一方、ベイリー英中銀総裁がもう少し積極的に利下げをしていく可能性を示唆したことに反応し、ポンドドルは1.32台から1.31付近へと下落しています。

10月4日(金)
この日、注目された米国の9月雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数が25.4万人と市場予想の14.0万人を大幅に上回る強い結果となりました。これを受けて、米国での大幅利下げ期待が完全に後退し、ドル円は一時149円付近まで上昇しました。

今週の主要な経済指標、要人発言

10月9日(水)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

10月10日(木)
21:30 米国 9月消費者物価指数(CPI)
21:30 米国 9月消費者物価指数(CPIコア指数)

10月11日(金)
15:00 英国 8月月次国内総生産(GDP)

今週は米FOMC議事要旨や米消費者物価指数(CPI)などの重要イベントが控えており、金融政策に対する市場の期待がどのように変化するか注目されます。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

ドル円は日本で新総理が誕生した際のドタバタの影響を強く受けて、過敏な値動きが続いています。高市氏が自民党総裁選でリード(円売り)→逆転で石破氏が新総裁に(円買い)→翌週に利上げに対して消極的姿勢(円売り)というように、ひとつのニュースで上下に大きく振れるため、トレードが難しい時期であるかもしれません。

ドル円の日足を分析します。

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右肩下がりのトレンドラインをすでに上に抜けており、夏につけた反発後の高値である149.38円にかなり近づいています。

ボリンジャーバンドの上昇バンドウォークも始まった可能性があり、この時間足では上目線が妥当と考えられます。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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下降バンドウォークを一発で否定する長い陽線が立ち、-1σを勢いよく上に抜けました。

週足で見ても、下降トレンドは終了したように解釈できるチャート形状です。

ユーロドル(EURUSD)

先週発表されたユーロの9月消費者物価指数は予想通りの結果で、大きなニュースもなく、ユーロはある意味安定している状態と考えられるため、ここ数年の傾向通りにドルの材料に引っ張られる動きがメインになりそうです。

ユーロドルの日足を分析します。

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ダブルトップが形成され、さらにそのネックラインを終値で割り込みました。教科書通りならここから下落となりますので、下目線の分析が望ましいです。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

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抵抗線として機能している1.1149を明確には超えられず、先週ついに反落しました。また、+1σを終値で割り込んで上昇バンドウォークが終了しているため、売り圧力が強い局面に移行したと考えるのが自然です。

ポンドドル(GBPUSD)

すでに述べたように利下げへの姿勢を中銀が強めたことで、ポンド売りの雰囲気が強まっています。そのためポンドドルは売り圧が強まっていると考えられます。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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4陰連でレジサポ転換して上昇を支えた1.3044に近づいています。このラインを割り込むと安値の切り下げが確定し、上昇トレンドの条件は崩れます。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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1.30付近の節目を割り込むかどうかで、今後の流れが大きく決まりそうです。

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