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2024.09.30 FXON流 マーケット分析(9/23~9/29)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替市場では、ドル円は週の半ばまでレンジ相場で流れが出ませんでしたが、金曜日の自民党総裁選の結果で乱高下する展開となりました。最終的には石破茂氏が総裁選で勝利したことで急激な円買いが進み、ドル円は142円まで大きく下げて引けました。

1週間の流れを振り返っていきましょう。

9月23日(月)
秋分の日で東京市場が休場となり、流動性が低い展開でした。これにより、ドル円はやや上値が重く、143~144円台を推移しました。

9月24日(火)
日銀の植田総裁が講演で利上げに対して「時間的な余裕がある」と発言したことを受け、ドル円は一時144円台後半まで上昇しました。

しかし、米国の9月消費者信頼感指数が予想を下回ったことで、ドル売りが優勢となり、翌朝にかけてドル円は142円台後半まで下落しました。

9月25日(水)
米国の8月新築住宅販売件数は71.6万件と予想の70.0万件を上回りましたが、前月比では-4.7%と減少しています。ドル円は再び反発し、米長期金利の上昇とともにドル買いが強まりました。

またこの日のユーロドルは、NY時間に1.121付近の高値から下落し、1.114付近で取引を終えています。

9月26日(木)
ドル円は一時145円台で推移しましたが、米長期金利の低下や新規失業保険申請件数の予想を下回る結果を受けて、神経質な値動きが続きました。

9月27日(金)
自民党総裁選で積極財政を主張する高市早苗氏が優勢との見方が広がり、円売りが加速しています。ドル円は一時146.49円まで上昇し、9月3日以来の高値を記録しました。

しかし決選投票の結果、石破茂氏が逆転勝利し、これを受けて急激な円買いが発生しています。ドル円は143円台半ばまで急落し、その後の戻りも鈍いものでした。

さらに、この日に発表された米国8月の個人消費支出(PCE)デフレーターは、前年同月比で2.2%と予想の2.3%を下回り、インフレ圧力が和らいだとの見方からドル円はさらに下落しました。PCEコア・デフレーターも前月比0.1%と予想の0.2%を下回り、ドルの売り圧力が増加しました。

最終的にドル円は、ほぼ下げきって142円台前半で週の取引を終えています。

今週の主要な経済指標、要人発言

9月30日(月)
15:00 英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)
26:55 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

10月1日(火)
8:50 日本 7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
23:00 米国 9月ISM製造業景況指数

10月2日(水)
21:15 米国 9月ADP雇用統計(前月比)

10月3日(木)
23:00 米国 9月ISM非製造業景況指数(総合)

10月4日(金)
21:30 米国 9月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 9月失業率
21:30 米国 9月平均時給

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

自民党総裁選の結果が、ドル円の方向感をガラリと変えました。金曜日は上ヒゲが長く伸びた大陰線で引けているため、週明けも同じような円高の動きが続くケースも想定されます。

ドル円の日足を分析します。

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7月から8月上旬にかけての下落以降は、あまり方向感のない値動きが続いていましたが、先週金曜日の自民党総裁選の結果を受けて、+2σタッチから上ヒゲを伸ばして急落しています。ミドルラインを割り込む実体が長い陰線となりました。

ただしミドルラインはようやく少し下向きになったところで、まだ強い方向感が出ていないことも分かります。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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-1σを上に抜けようとしたものの、結局は上ヒゲを伸ばして下落で引けました。

週明け以降、140.24円の安値を試す展開になる可能性も考えられます。

ユーロドル(EURUSD)

円買い、ドル売りの流れの余波がユーロドルに飛び火した場合、ドル売りに反応してユーロドルが上昇するパターンも考えられます。

ユーロドルの日足を分析します。

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直近高値1.1201に頭を押さえられる展開が続いています。一番右の陰線(金曜日)も、このラインから上ヒゲを伸ばして下落しています。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

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週足の時間軸では、2週連続で終値が1.1149を上回っています。

ミドルラインは右肩上がりで、価格が+1σと+2σ間に位置しているため、買い圧力の強さを感じさせるチャート形状ともいえます。

ポンドドル(GBPUSD)

ポンドドルのチャートでは、ユーロドル以上の上昇圧がうかがえます。ユーロドル同様、上昇シナリオも想定しておきましょう。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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ひとつ前の高値である1.3265を上に抜け、今度はこのラインが下降を食い止めているため、サポート転換していることが分かります。

ミドルラインも右肩上がりなので、買い優勢の局面であることが読み取れます。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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週足でも、節目の1.300とほぼ同価格の1.2995を上に抜けてからは、このラインがサポート転換しています。

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