FXONオフィシャルサイト

2024.07.01 FXON流 マーケット分析(6/24~6/30)

この記事は:

に公開されています

に更新されています

為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替相場は、水曜日にドル円がこれまでの160円台前半の高値をブレイクし、161円台に突入しました。木曜と金曜は調整の動きになったものの、160.21円以上の水準をキープして引けています。

市場の注目度が高かった金曜の米5月個人消費支出(PCE)は、ほぼ市場予想通りの結果でサプライズはありませんでした。

先週はユーロドル、ポンドドルには方向感がなかった一方で、ユーロ円、ポンド円というクロス円通貨ペアが高値を更新しています。特にユーロ円は、ユーロ発足以降で最高値を更新しており、ドルが買われる以上に円が大きく売られる相場だったことが分かります。

1週間の流れを振り返ってみましょう。

6月24日(月)、25日(火)には注目度の高い経済イベントはありませんでした。

6月26日(水)、すでに述べた通り、ドル円は年初来高値の160.21円をブレイクしました。その後のNY時間に、米国の5月新築住宅販売件数が発表され、年率換算件数、前月比ともに予想を下回っています。しかしこの結果がドル高円安のトレンドに大きな影響を与えることはなく、ドル円は引け間際まで上がり続けて160.86円の高値をつけました。

6月27日(木)には、米国の1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)が発表され、前期比で予想1.3%に対して結果1.4%と、予想を上回る結果になりました。この日のドル円は調整の動きになって160円台前半まで一時下落したものの、引け間際に水曜日の高値付近まで戻しています。

6月28日(金)に発表されたPCEはほぼ予想通りの結果でした。発表の前後でドル円は大きく下落したものの、すでに突破した160.21円の手前で反発しており、同水準がレジサポ転換していることを確認できます。最終的に160円台後半をキープして週の取引を終えました。

今週の主要な経済指標、要人発言

7月1日(月)
8:50 日本 4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
23:00 米国 6月ISM製造業景況指数

7月2日(火)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
22:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

7月3日(水)
21:15 米国 6月ADP雇用統計(前月比)
23:00 米国 6月ISM非製造業景況指数(総合)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

7月4日(木)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

7月5日(金)
21:30 米国 6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 6月失業率
21:30 米国 6月平均時給(前月比)
21:30 米国 6月平均時給(前年同月比)

今週は月初ということで金曜日に雇用統計が発表されるほか、重要度の高いイベントが数多く控えています。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

最近は大きな経済指標が控えていても、様子見をすることなく値動きすることも多いため、週の前半から激しく動く展開も考えられます。

160円を超えたあたりから、日銀関係者の発言回数も増しており、介入を警戒しつつ上昇トレンドをどこまで追えるかというフェーズに移行したといえるでしょう。

ドル円の日足を分析します。

page_image page_image

GWにつけた高値をブレイク後も、その価格を下回っていません。また、ボリンジャーバンドでの上昇バンドウォークも始まっており、バンド幅の拡大からボラティリティの増加も見てとれます。チャート的にもさらに上を狙っていきそうな形です。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

page_image page_image

週足レベルでも高値を超えた位置で取引を終えています。また、今年に入ってから、おおむね上昇バンドウォークをキープしており、長期的にも買い目線であるといえるでしょう。

ユーロドル(EURUSD)

今週は、7月2日(火)にユーロの6月消費者物価指数が発表されます。予想ではわずかなインフレ後退が見込まれています。日曜日のフランス国民議会選挙の結果が、為替相場にどう影響するかも注目したいところです。

ユーロドルの日足を分析します。

page_image page_image

ボリンジャーバンドの-1σを超えてもみ合いになり、下降バンドウォークが終了しました。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

page_image page_image

三角保ち合いを下抜けしたように見えたものの、上昇して内側に押し戻されています。

ポンドドル(GBPUSD)

今週はポンド関連で注目度の高い指標や要人発言は予定されていません。よって、主にドルとユーロの動きを見ながらトレードすることになるでしょう。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

page_image page_image

上昇トレンドラインを割り込んでからは、緩やかな下降トレンドに移行しています。ボリンジャーバンドの-1σを何度も超えているため、下降の勢いは強いとはいえません。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

page_image page_image

依然として三角保ち合いの内側に滞在中で、上下どちらに放れるかが注目すべきポイントになります。

この記事はお役に立ちましたか?

thumb_down いいえ
thumb_down はい

0人0人がこの記事が役に立ったと言っています

貴重な意見をいただきありがとうございます。

送信