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2024.05.20 FXON流 マーケット分析(5/13~5/19)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替相場は、はっきりとした値動きが見えた1週間でした。

ドル円は卸売物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)などいくつかの経済指標の影響を受け、5月15日~5月16日にかけて156円台から153円台に下落しますが、以降は値を戻しています。

ユーロドル、ポンドドルでは1週間を通じてドルが弱く、上昇トレンドとなりました。

5月14日(火)に発表された卸売物価指数(PPI)は、コア指数(食品とエネルギーを除いたもの)も含め、前年同月比では予想通りの結果で、ほぼ横ばいでした。予想から乖離しなかったことで、インフレ鈍化が意識されたと見られます。

5月15日(水)には、注目度が高かった消費者物価指数(CPI)が発表されました。前月比、前年同月比ともにほぼ予想通りの横ばいで、PPIに続いてインフレ鈍化を印象づける結果となりました。

また、小売売上高も同じタイミングで発表され、前月比が予想0.4%に対して結果0.0%、自動車を除いた前月比が予想0.2%に対して結果も0.2%でした。

これら経済指標の結果から、9月FOMCでの利下げ観測が拡大し、ドル売りが加速しました。この日のドル円は継続して下落し、翌5月16日(木)の午前中に153.59円の安値をつけています。

また5月15日には、ユーロの1-3月期四半期域内総生産(GDP、改定値)が発表され、前期比、前年同月比ともに横ばいで、予想通りの結果でした。

5月16日(木)には、日本の1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)が発表され、前期比、年率換算ともに予想を下回っています。日本経済のマイナス成長があらためて確認されました。この結果が、週末にかけての円安ドル高の要因になった可能性も考えられます。

5月17日(金)には、ユーロの4月消費者物価指数(HICP、改定値)が発表されました。コア指数も含め、予想通りの結果でした。

今週の主要な経済指標、要人発言

5月22日(水)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

5月23日(木)
23:00 米国 4月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 米国 4月新築住宅販売件数(前月比)

5月24日(金)
8:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
8:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
8:30 日本 4月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

今週は、水曜日の深夜(日付は木曜日)に発表される、5月FOMCの議事要旨に注目が集まります。FOMCにて、どのような議論がなされたかが公開されるため、今後の金融政策に関する新情報がないか確認する必要があるでしょう。

ドル円の日足を分析します。

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151.92円のレジスタンスラインを突破後に大きく上昇し、160円台に突入するもすぐに下落しました。しかしこの下落は、サポート転換した151.92円に食い止められて、もう一度上昇を開始しています。斜めのトレンドラインが引けるため、もう一度160円を試すケースもありそうです。

ただしこの価格に近づくと、日銀による為替介入の可能性も上がっていくため注意が必要です。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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151.92円より高い価格を保っているうちは、上目線で良いでしょう。先週は一時的にボリンジャーバンドの+1σを割り込んだものの、下ヒゲを伸ばして反発しています。

ユーロドル(EURUSD)

先週のユーロドルは、ドル安ユーロ高の流れに沿う値動きで1.0768から1.0869まで上昇しました。

ユーロドルの日足を分析します。

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上値抵抗線を突破して、ボリンジャーバンドの+1σ~+2σ間でのバンドウォークに移行しています。このまま節目価格の1.1を試すか注目です。

続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。

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週足で見ても、上値抵抗線を綺麗に抜けたことが確認できます。この時間軸では長くトレンドレスな値動きが続いているため、この動きがレンジブレイクの初動になるか観察する必要があるでしょう。

ポンドドル(GBPUSD)

今週はポンド絡みで重要な経済指標はありません。昨年からずっと、主に米ドルの影響を受けながら値動きしているため、ユーロドルと似た形のチャートになりやすいです。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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ユーロドル同様、上値抵抗線を抜けて、ボリンジャーバンドの上昇バンドウォークが始まっています。+1σを終値で下に抜けるまでは、買い目線で問題ないでしょう。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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かなり長期の視点では、三角保合で上下の幅が狭まっている過程に見えます。どちらかにブレイクするタイミングが重要になりそうです。

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