2024.12.30 FXON流 マーケット分析(12/23~12/29)
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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント
先週の為替市場は、クリスマス休暇の影響で取引参加者が減少し、値動きが限定的な展開となりました。ドル円は円安傾向を維持し、一時158円台まで上昇する場面がありましたが、強いトレンドは形成されませんでした。
ユーロドルやポンドドルも小動きに終始し、全体的に材料難の1週間となりました。
12月23日(月)
週明けはFRBの利下げペースが鈍化するとの見方が強まり、米10年債利回りが上昇しました。ドル買いが進み、ドル円は157円台前半へと上昇しました。
イギリスでは、7-9月期四半期GDP改定値が前期比0.0%(予想:0.1%)となり、経済成長の弱さが改めて示されましたが、ポンドドルへの影響は限定的でした。
一方、米11月新築住宅販売件数の年率換算件数は66.4万件(予想:66.5万件)とほぼ予想通りの結果で、相場への影響は限定的でした。
12月24日(火)~25日(水)
クリスマス休暇が本格化し、市場の流動性は大きく低下しました。ドル円は157円台前半を中心に小幅な値動きとなり、様子見ムードが強まりました。
この間、植田日銀総裁の講演内容が報道されたものの、新たな政策の示唆はなく、相場の反応は限定的でした。ユーロドルとポンドドルも動意に乏しく、例年のクリスマス期間によくある値動きとなりました。
12月26日(木)
米国で発表された新規失業保険申請件数は21.9万人で、予想の22.3万人を下回りました。ドル買いが強まり、ドル円は一時158円台に乗せ、約5か月ぶりの高値を記録しました。ただし、上昇の勢いは続かず、その後は157円台後半へと押し戻されました。
この日は特に注目されるユーロ圏やイギリスの指標発表はなく、ユーロドルとポンドドルは引き続き狭いレンジでの取引が続きました。
12月27日(金)
年末を控え、さらなる材料難となったため、市場は終日静かな動きを続けました。
ドル円は157円台後半での推移となり、大きな値動きは見られませんでした。ユーロドルやポンドドルも引き続き停滞気味の動きとなり、全体的に方向感の乏しい1日でした。
今週の主要な経済指標、要人発言
1月3日(金)
- 24:00 米国 12月ISM製造業景況指数
今週の予測
各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。
ドル円(USDJPY)
日銀が利上げに慎重な姿勢を見せ、日米金利差の縮小には時間がかかるとの見方が広がっています。上値を試す展開になりそうですが、市場参加者の少ない年末年始は動意の乏しい展開が予想されます。トレードは控えたほうが良いでしょう。
ドル円の日足を分析します。
+2σと+1σの間を変わらず推移しており、上昇バンドウォークになっています。158円付近で止められていますが、ミドルラインも右肩上がりで、上目線を維持したままでよさそうです。
続いて、ドル円の週足も分析してみます。
4週連続で陽線になっており、12月の各週は上昇が続きました。大きな節目になる160円を目指して上昇していきそうです。
ユーロドル(EURUSD)
年内には大きな材料もなく、下落には歯止めがかかりつつありますが、政治的混乱と経済の低成長からECBは追加利下げをするとの見方が広がっており、ユーロ売り優勢の展開はまだ続きそうです。ドル円と同じく年末年始は薄商いのため、トレードは控えたほうが良いでしょう。
ユーロドルの日足を分析します。
下落に歯止めがかかり、ミドルラインに近づいてきています。1.044のあたりに抵抗線があり、ここを上抜けしていけば、次のターゲットは1.06付近になりそうです。
続いて、ユーロドルの週足も分析してみます。
2022年から続いていた大きなレンジから流れが変わり、1.0629から1.0334の範囲で推移しています。週足で見ると下降バンドウォークになっており、レンジ下限の1.033を下抜けすると、下落の勢いを強めそうです。
ポンドドル(GBPUSD)
英国経済の見通しが悪化しており、下落基調からなかなか回復できずにいます。ドルの動向を窺う展開が続きそうです。ユーロドルと同じく、市場参加者の少ない年末年始は、トレードを控えたほうがいいでしょう。
それでは、ポンドドルの日足を分析します。
日足チャートでは保ち合いになっており、-2σを離れて-1σを終値で上抜けしています。ミドルラインを上抜けすると、12月高値が次のターゲットになりそうです。
続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。
先週は小動きで、-1σと-2σの中間付近に位置しています。ミドルラインは緩やかながら右肩下がりになっており、4月安値の1.2299を目指す展開もあり得るでしょう。
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