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2024.04.01 FXON流 マーケット分析(3/25~3/31)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替市場では、ドル円が2022年以降の円安ドル高相場における最高値、151.94円をわずかに更新する151.96円の高値をつけました。しかしすぐに反落し、それ以降は151円台の狭いレンジで価格推移している状況です。高値を更新した1週間の流れを振り返ります。

3月25日(月)には、米国の2月新築住宅販売件数が発表されました。年率換算件数は予想67.5万件に対して結果66.2万件、前月比は予想2.1%に対して結果-0.3%と、予想を下回る結果が出ました。

3月26日(火)は、注目度の高い経済イベントがなく、ドル円、ユーロドル、ポンドドルともに静かな値動きとなりました。

そして迎えた3月27日(水)、この日のドル円は午前10時過ぎから上昇トレンドに入り、正午前には151.96円の高値をつけるもすぐに反落したことは既に述べた通りです。2022年、2023年に続き、今回も152円を達成できなかったことになります。

3月28日(木)には、まず英国の10-12月期四半期国内総生産(GDP・改定値)が発表されました。前期比、前年同期比ともに、予想通りの結果が出ました。またNY時間には、米国の10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)の前期比年率が発表され、予想3.2%に対して結果3.4%となっています。

3月29日(金)は、聖金曜日の祝日で米英ともに休場でした。注目度が高い個人消費支出(PCE)の発表が予定されていたため、週後半の値動きは次第に様子見ムードが強まっていったと考えられます。

2月個人消費支出の、PCEデフレーター前年同月比は、予想2.5%に対して結果2.5%でした。食品とエネルギーを除いたPCEコア・デフレーターは、前月比で予想0.3%に対して結果0.3%、前年同月比で予想2.8%に対して、結果2.8%となっています。

・今週の主要な経済指標、要人発言

4月1日(月)
8:50 日本 1-3月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
23:00 米国 3月ISM製造業景況指数

4月3日(水)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
21:15 米国 3月ADP雇用統計(前月比)
23:00 米国 3月ISM非製造業景況指数(総合)
25:10 米国 3パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

4月4日(木)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

4月5日(金)
21:30 米国 3月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 3月失業率
21:30 米国 3月平均時給(前月比)
21:30 米国 3月平均時給(前年同月比)

今週は金曜日に米雇用統計が控えています。もう一度152円を目指す週になるか、ドル円の動向に注目する必要があるでしょう。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

ドル円は直近最高値を狙える位置を保っていますが、日銀による為替介入を警戒しなければいけない水準でもあります。

一時的に直近最高値を更新した27日の午後、財務省、金融庁、日銀による三者会合が開催されると報じられ、市場は円買いの反応を見せて151円台前半へ急落しました。この会合後に神田財務官が会見し、「円安の背景に投機的な動きがあることは明らかであり、過度な変動は望ましくない。あらゆる手段を排除しない」などと、為替介入の可能性を示唆しました。

この日のように、日銀関係者による円安牽制の様々な動きが見られると予想されます。152円付近には多くの注文が入っている可能性があるので、それらがまとめて執行されることによる、瞬間的な値動きへの警戒は怠らないようにしましょう。

ドル円の日足を分析します。

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すでにブレイクされた2月高値の150.88円より上、2022年高値の151.94円より下の狭い価格帯に滞在しています。調整と思しき短いローソク足が続いているので、大きく走り出すタイミングはそう遠くないと予想されます。

続いて、ドル円の週足も分析してみます。

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ボリンジャーバンドのミドルラインが、ほぼ横ばいであることが確認できます。152円台突入後の値動きをイメージしておきましょう。

ユーロドル(EURUSD)

4月3日(水)に、ユーロの3月消費者物価指数が発表されます。ドルが強いことを主な要因として、先週のユーロドルは下降トレンドとなりました。

ユーロドルの日足を分析します。

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ユーロドルでは、トレンドラインに沿った下落が続いている状況です。ボリンジャーバンドの-2σに達していることが確認できます。

続いて、ユーロドルの週足も分析します。

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三角保ち合い下辺の外側で引けています。しかし、安値は引き続き切り上がっているため、下降トレンド発生と判断するにはもっと強い下げが必要かもしれません。

ポンドドル(GBPUSD)

今週はポンド絡みで強い材料発表は予定されておらず、ドルの動向に応じてポンドドルも変動することになりそうです。

それでは、ポンドドルの日足を分析します。

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レンジ内の推移が続いています。ボリンジャーバンドのミドルラインに傾きはなく、本格的なトレンドはまだ発生前していないことが分かります。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみます。

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三角保ち合いの上辺を上抜けしたものの、ダマシで内側に戻っています。

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