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2023.11.27 FXON流 マーケット分析(11/20~11/26)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先々週から続いていたドル売りの動きが、先週の前半で一段落し、11月21日(火)にドル円は147.15円で底を打ってから上昇に転じました。

11月23日(木)は日本が勤労感謝の日、米国は感謝祭とそれぞれ株式市場が休場でした。さらに11月24日(金)も、米国は感謝祭翌日の短縮取引日で、株式市場はいつもより3時間早く取引が終わりました。こういった事情から、先週後半のドル円は方向感がない、小幅な値動きに終始しました。

反対にユーロドル、ポンドドルは、火曜、水曜と下落したものの、木曜、金曜は下げ分を取り戻す上昇を見せています。この2日間膠着したドル円とは対照的な値動きとなりました。

今週は、11月27日(月)に米国の新築住宅販売件数、11月29日(水)に米国の四半期GDP(実質国内総生産・改定値)、11月30日(木)にユーロのHICP(消費者物価指数)、米国のPCE(個人消費支出)、12月1日(金)に米国のISM製造業景況指数が発表されます。

また、12月1日(金)の深夜にはパウエルFRB議長の会見も予定されており、先週とは打って変わって賑やかな1週間になりそうです。なお、今月の雇用統計は12月8日(金)に発表されます。

こういった経済指標や要人発言においては、米国の金融政策の方針変更につながるデータや情報があるかに注目が集まります。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが、FF金利先物の動向に基づき算出するフェドウォッチでは、これ以上の利上げはなく、2024年の5月、あるいは6月あたりから利下げが始まるのではないかという予想が多いです。

市場のテーマが米国の金融政策であることは変わっていないので、この予想に変化を与えるような材料が出るかに注目していきましょう。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

ドル円は147.15円の安値をつけてから反転し、149円台を回復、大台の150円を狙える位置まで戻ってきています。

日米金利差は依然として大きく開いており、ドルを買い、円を売るだけで金利差分の利益を得られる状態は変わっていません。この関係に変化の予兆がなければ、基本的にはドル買い目線で問題ありません。

よって、150円トライはまたいずれ発生すると思っておきましょう。それでは、ドル円の日足を分析します。

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2022年の最高値である151.94円に僅かに届かず、151.90円から反落し、下落の勢いが増して147.15円の安値をつけました。しかしそこからは一気に反発し、長い下ヒゲを伸ばしています。

ボリンジャーバンドで見ると、-2σを割り込んだものの反転上昇し、-1σより上で推移しているため、下降の流れが続いているとは言いづらい状況です。

続いて、ドル円の週足も分析してみましょう。

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週足の終値がボリンジャーバンドの+1σを割り込んだ翌週、大きく下落するものの下ヒゲを伸ばして強く反発しています。ヒゲの先は、ほぼミドルラインであり、週足レベルでは明確な方向感が読みづらい状況です。

まずは、意識されやすい150円へどう絡んでいくかをチェックしましょう。

ユーロドル(EURUSD)

ここ最近のユーロドルは、上昇傾向(ユーロ買い、ドル売り)にあります。今月前半の米国CPI(消費者物価指数)が悪い結果になるなど、米ドルのインフレ圧力が緩みつつあり、「これ以上の利上げはしないのでは?」という予想が次第に強くなってきた影響もあるでしょう。

ユーロドルの日足を確認します。

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ボリンジャーバンドの+1σ~+2σの内側で値動きが続く、上昇のバンドウォーク状態になっており、テクニカル的にも買い圧力が強いと思われます。+1σを割り込むまでは、買い場を探しても良いと思います。

また、ミドルラインも右肩上がりで、これも上昇トレンドの代表的な条件の1つです。続いて、ユーロドルの週足も分析してみましょう。

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先週の値動きでも、ミドルラインより上の位置取りをキープしていますが、ミドルライン自体はほぼ水平なので、週足レベルでの明確なトレンドは発生していません。

高値や安値の変遷を見ても、切り上げも切り下げも起きていないため、長期的な方向感はまだ待たないと出ないようです。

ポンドドル(GBPUSD)

ポンドドルも、ユーロドル同様に直近は上昇傾向で、ドル安の影響が現れています。今週は、英国絡みで重要な経済指標はないため、米国発の情報をチェックしていきましょう。

ポンドドルの日足を分析していきます。

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ボリンジャーバンドの+1σと+2σの間で値動きしており、なおかつミドルラインが右肩上がりなので、シンプルに上昇トレンドと判断してOKです。高値と安値も、日足レベルでは切り上げていることを確認できます。

続いて、ポンドドルの週足も分析してみましょう。

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先週の上昇で終値がミドルラインを上に抜けました。とはいえ、ミドルラインはまだ下向きで、上下のバンド幅も拡大してはいないため、週足レベルではトレンドレスという判断が妥当と思われます。

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