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2023.11.20 FXON流 マーケット分析(11/13~11/19)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替相場を振り返ると、週初にドル買いがピークとなり、そこから1週間をかけてドルが売り込まれました。

ドル円は11月13日(月)に年初来高値の151.90円をつけるも、11月14日(火)の米国CPI(消費者物価指数)の結果が予想より悪く、151円を割り込む急落を見せます。同じように、ユーロドルとポンドドルはドル売りが進み、どちらも大きく上昇しました。

11月15日(水)には米国の小売売上高が発表され、こちらは予想よりも良い結果となり、ドルが買い戻されます。その結果として、ドル円は151円台を回復しました。ただ、ユーロドルとポンドドルは、さほどこの経済指標には反応していません。

11月16日(木)には、米国の失業保険が発表されましたが、予想より失業者が増えたため、またドルは売られます。その結果、ドル円は151円をキープできずに150円台へ下落しました。

そして11月17日(金)、この日は注目度が高いドル絡みの経済指標はありませんでしたが、短期的なドル円買いポジションの解消が進みました。また、英国の経済指標が弱かったことや、ドル円の下落がクロス円全体の売り圧力に拍車を掛けたことで、金曜の夕方以降はドルが全面安となりました。

今週は、注目度が高い経済指標の発表はなく、先週の流れとテクニカルを意識した相場分析が有効と思われます。各国の政策金利差は縮まっていないものの、ドル円は150円をキープできずチャート的にも上昇一辺倒ではなくなってきています。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

先週のドル円は、年初来高値をつけたものの2022年の高値である151.94円をあと少しで超えられず、151円・150円と節目になる価格を割り込む、いわば総崩れ状態です。

ただし、先週の大きな下げで、短期的な買いポジションに入っていた損切りの逆指値注文は、あらかた解消された可能性もあります。まとまった損切りが入らなければ相場は急激に動きにくいため、もう一度高値を目指してジリ上げになるシナリオも想定しておきましょう。

ドル円の日足チャートを分析してみます。

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ボリンジャーバンドの+2σ付近まで上昇し、151.90円の高値をつけるものの、そこからの下落で150円、-1σと次々に下にブレイクしています。

ミドルラインの傾きもなくなり、高値と安値の切り上げもほぼ起きておらず、トレンド相場からレンジ相場に移行したことが見て取れます。

続いてドル円の週足はどのような形になっているでしょうか。

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2022年の高値であり、なおかつ過去30年以上に渡る長期間の高値でもある、151.94円のすぐ下で反転しました。ダウ理論的にいえば、高値の更新に失敗しており、今の時点の情報だけでいえば、上昇トレンドが止まった状態です。

もちろん今週以降の相場で再度高値にチャレンジし、ブレイクする可能性も十分ありますが、「少なくとも今回は超えられなかった」という事実は覚えておきましょう。また、週足の終値がボリンジャーバンドの+1σを下回っており、これもまた上昇トレンドが一服したときによく現れる値動きです。

ユーロドル(EURUSD)

14日(火)の米国CPIの結果により急上昇したものの、そこからは小さな値動きとなりました。ただ、17日(金)の深夜に直近高値をブレイクして1.09台へ突入しているため、上昇傾向と見ることができます。

今週は大きな動きになりそうな経済指標はないため、市場のドルへの評価を見守りながら、素直に値動きについていきましょう。

ユーロドルの日足を確認します。

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ボリンジャーバンドの+2σを突き抜ける上昇を見せており、ミドルラインが右肩上がりであることからも、買い優勢と見て良いでしょう。

上昇の勢いが強すぎるため、一時的な押し目があったとしても、ボリンジャーバンドの+1σより価格が上にあるうちは、買い優先の分析でOKです。

続いてユーロドルの週足を分析してみます。

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ボリンジャーバンドの-1σより上での値動きが続いています。先週の上昇は、結果として過去にブレイクしたトレンドラインに頭を押さえられています。

ボリンジャーバンドの-1σより価格が上にあるうちは、長期的な買い目線で考えて大丈夫でしょう。

ポンドドル(GBPUSD)

ユーロドルと同様に火曜に高値をつけたポンドドルですが、そこからは上がりきれずもみ合いとなりました。今週は大きなイベントがないため、ドルの動向次第である点はユーロドルと同じです。

ポンドドルの日足を分析してみます。

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大きく上げる→数日に渡って小さく下げ続ける→大きく上げるという、酒田五法でいうところの三法のような並びになっており、上昇の勢いを感じさせます。

ボリンジャーバンドのミドルラインが右肩上がりで、それより上の価格推移であることも含め、現状分析としては買い圧力が強いと判断できます。

ポンドドルの週足を見てみましょう。

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先々週の下落はボリンジャーバンドの-1σを終値でブレイクできず、上昇トレンドが継続することになりました。先週の上昇は、ミドルラインで反転しています。今週はここを超えられるか要注目です。

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