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2023.10.16 FXON流 マーケット分析(10/9~10/15)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の前半は、ドル円は下落傾向、ユーロドルとポンドドルは上昇傾向と、ドル売りの地合でした。これは複数の米国の当局関係者から、追加の利上げに対して慎重なコメントが複数出ていたからです。さらに、中東情勢に解決の兆しが見えないことも、追加利上げをしにくい雰囲気につながっていました。

しかし、木曜のCPI(消費者物価指数)が市場の予想を上回る結果だったため、ドル買いの流れに転じました。CPIの結果を受けて、ドル円は再度150円目前の価格帯へ上昇し、ユーロドルとポンドドルは下降しています。

今週は、17日(火)に米国の9月の小売売上高が発表されます。市場の予想は小幅な上昇ですが、それを大幅に上回る好結果になった場合はドルに買いが集まり、150円突破のエンジンになるケースが考えられます。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

米国のGDPの約7割は個人消費に支えられているため、米国内の景気動向を反映する小売売上高への注目度は常に高いです。また、予想と結果に乖離が出やすい傾向が見られ、発表直後の乱高下には要注意です。

また、10月19日(木)深夜にはパウエルFRB議長の発言が予定されています。現在の為替市場のメインテーマは、米国がいつまで利上げを続けるか、そしていつ利下げに転じるかです。

利下げに転じるのは今すぐではないにせよ、最後の利上げがいつになるかは目下の最重要テーマです。各種経済指標や要人発言などから、インフレの過熱感が収束に向かいつつあるという根拠が得られれば、利上げが終わる=ドル売りという流れになります。こういった視点で、ファンダメンタルズ、テクニカルを見ていきましょう。

それでは、ドル円の日足チャートを見てみましょう。

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ごく短い時間ですが、150円を超えた10月3日から見て、値幅は僅かですが高値を切り下げています。

日足レベルのボリンジャーバンドでは、+1σから+2σの間を値動きするバンドウォークにもなっておらず、上昇の勢いはさほどありません。それでいて、節目の150円手前なので為替介入の可能性もあり、売り圧力もかなり強いことが読み取れます。この上下に挟まれた膠着状態は、それを打破する強い材料がなければしばらく続きそうです。

ドル円の週足を見てみましょう。

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週足で見ても、節目の150円をなかなか超えられない状況が分かりますが、この時間軸ではボリンジャーバンドがバンドウォーク状態になっています。+1σと150円に挟まれたところから、どちらに抜けるかに注目です。

ユーロドル(EURUSD)

今週の経済指標で注目度が高いのは、9月18日(水)の消費者物価指数です。全体の指数、コア指数ともに前回同様の伸び率と予想されています。

繰り返しますが、これまでと変わらず相場のメインテーマは米国の金融政策です。直近では11月と12月のFOMCにおいて、利上げがあるか、据え置きになるかの判断につながるデータや情報が出れば、それが価格に織り込まれていきます。ユーロがそれに追従することで、ユーロドルが値動きしていると解釈しましょう。

また、イスラエルとハマスの武力衝突は収まる気配はありませんが、ユーロへの影響は今のところ大きくありません。

ユーロドルの日足を分析してみます。

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夏から現在まで変わらず、一定のペースでの下落が続いています。いわゆるジリ下げタイプの下降で、ボラティリティの変化がないため、セリングクライマックスがいつになるか分かりません。

ファンダメンタルズ的にドル売りに転じるまでは、上がったところからの戻り売りがメイン戦略になりそうです。

ユーロドルの週足も確認してみましょう。

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第一の節目である1.0516へのトライは、2回続けて下ヒゲを伸ばして跳ね返されていましたが、先週ついに終値ベースでブレイク。そのすぐ下の1.0483付近で引けています。

この水準の下には目立つ抵抗帯がなく、ボリンジャーバンドもバンドウォーク状態であるため、さらに下降が続く可能性が考えられます。

ポンドドル(GBPUSD)

今週はポンド関連で重要な経済指標や要人発言はありません。ユーロドルとかなり似た動きになっているため、両者を同じような目線で分析してもOKです。

ポンドドルの日足を見てみましょう。

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ボリンジャーバンドの-1σを上に抜けて、調整的な上昇となりましたが、ミドルラインを超え+1σ到達から反落し、-1σ付近まで押し戻されています。また6陽連からの2陰連となっており、下降トレンドへの回帰を思わせる形状です。

続いてポンドドルの週足です。

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一度は突破した過去の安値1.2307が、綺麗にサポレジ転換して、先週の上昇を阻みました。またボリンジャーバンドの-1σも今回は抵抗になっています。

バンドウォークも継続していますし、次なる安値の1.1803がターゲットになっていきます。

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