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2023.10.09 FXON流 マーケット分析(10/2~10/8)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替相場は、いくつか重要な事件があった1週間となりました。10月3日(火)、ドル円が節目の150円を突破するも、数分後には大暴落。147.29円の安値をつけてからは長い下ヒゲを伸ばし、149円台まで反発するという平常時にはありえない急激な値動きとなりました。

ドル円のみの動きで、ユーロドルやポンドドルではほとんどドル安になっていないため、為替介入が実行されたとも思われましたが、政府関係者はそれについて明言しておらず、真相は不明です。どちらにせよこの値動きで、ドル円に既に入っていた注文の多くが消化され、もう一度相場の流れは作り直しになりました。

また、10月6日(金)には雇用統計があり、非農業部門雇用者数については予想を大幅に上回る好結果だったものの、ドル円の上昇幅は限定的でした。また、ユーロドルやポンドドルは、発表直後は下落したものの、その日のうちに高値を更新し、結果としてドル安になっています。

今週は10月12日(木)のCPIに注目。年内の追加利上げの判断を大きく左右すると考えられ、予想より良い数値になった場合は追加利上げの見通しが強まります。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

150円到達直後に急落して147円台の安値をつけたものの、それ以降下がる気配はなく、金曜日は雇用統計の結果込みとはいえ上昇しており、これまでのドル高路線はまだ終わっていないと見られます。もう一度高値を追っていく動きを想定しながら、チャンスを探すのが良いと考えることができます。

今週のドル円は、既に述べた木曜のCPIの他には、10月11日(水)深夜(日付は12日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨も要チェックです。

ただ、ここ最近は超高値圏を推移しているからか、経済指標の結果が予想と乖離があっても、ドル円の動きが鈍いケースが見られます。ファンダメンタルズより、値動きや価格位置が優先されているようにも見えます。

そんな流れの中で、ドル円の日足を見てみましょう。

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上昇チャネルの内側を推移していることが分かりやすいです。先週の150円超えは上側のチャネルラインタッチ後の下落で、下側のトレンドラインを一時割り込んでからの反発となりました。

この値動きが続くうちは、買い目線キープで良いのではないでしょうか。

続いてドル円の週足はどのような形になっているでしょうか。

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150円タッチ後に反落、ボリンジャーバンドの+1σ到達後に反発ということで、上昇のバンドウォークはしっかりキープされています。2本の重要な水平線にどう絡んでいくか注目です。

ユーロドル(EURUSD)

ユーロドルは、先週の火曜夜~水曜朝方に安値をつけてから、週の後半には上昇しました。とはいえ、ドル主導の値動きは相変わらず。少なくともドルの利上げ打ち止めが濃厚にならない限り、相場の主役は米国の金利政策でしょうから、ドルの動向に振り回される展開が続きそうです。

今週の注目指標は、10月12日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会議事要旨です。

それでは、ユーロドルの日足を分析してみましょう。

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綺麗に下降チャネルが引けて、その内部の推移であることが分かりやすいです。ボラティリティが特に変化せず、淡々と下げ続けている巡航状態の下降トレンドなので、どこかで大きな売買が来るまではそう簡単に終わらない可能性が高いです。

先週の上昇で上側のトレンドライン付近に近づいています。

次に、週足で全体の流れを見てみましょう。

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昨年から今年にかけてのヒゲの先に引いた2本の水平線が機能していることが確認できます。1.0483ドルを割り込んだ後に跳ね返されて、陽線引けしていますが、週足でもボリンジャーバンドの-1σと-2σの間の値動きになっており、再度の下値チャレンジは十分にありえます。

ポンドドル(GBPUSD)

ユーロとポンドは同じ経済圏にありますから、もともと似た動きになりやすいです。その上で相場のテーマは米ドルですから、ドルの動きに合わせて、ユーロドルもポンドドルも同じように上下動するパターンがしばらく続いています。

今週のポンド絡みの指標でいえば、10月12日(木)のGDP(国内総生産)の注目度が高いです。

ポンドドルも日足から見ていきましょう。

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ずっとボリンジャーバンドの-1σと-2σの間を推移する値動きを繰り返していましたが、先週の木曜日に終値ベースで-1σを上に抜けました。こうなると調整パターンで、今しばらく上昇が続くことも多いです。

よって短期的には買い目線で判断する選択肢が生まれます。

続いて週足はどのような形になっているでしょうか。

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先週は反発して陽線となったものの、ボリンジャーバンドにおけるバンドウォークの形態になりつつあります。

1.2307ドルを終値ベースで上に抜けるまでは、大局は下降トレンドと考えて問題ないでしょう。

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