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2023.08.14 FXON流 マーケット分析(8/7~8/13)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週は、日本の景気ウォッチャー調査や米国消費者物価指数、英国実質GDP第2四半期、米国生産者物価指数の発表がありました。

相場全体で見ると、先週はドル高円安のトレンドが続いており、ユーロドルやポンドドルはドル高の流れで下落基調が続き、ドル円は止まることを知らず介入警戒水準である145円台まで上昇しています。

今週もドル高円安トレンドが続くのであれば、押し目や戻り目で流れに乗りたいところですが、前述の通りドル円は介入警戒水準の145円に到達しているため、日本の要人発言によるドル売りに注意する必要がありそうです。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

先週のドル円は、米国の物価指標で弱い結果が発表されるもそこが押し目となり、投機的なドル買い日本円売りで為替警戒水準である145円付近で取引を終えました。

ドル円は今週、日本のGDP1次速報値第2四半期や消費者物価指数、米国小売売上高が発表されます。

中でも米国小売売上高は、前回の発表時に28pips上昇していますので、結果次第でドル円はさらに上を目指す可能性がありそうです。

それではドル円の日足を見てみましょう。

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ダブルトップを作りながら上昇し、6月30日の高値である145円前後に肉薄する展開となっています。

ボリンジャーバンドとの兼ね合いを見ても、+1σと+2σの間の値動きに移行しており、ミドルラインも上向きです。

145円を抜けていくか、弾き返されるかが最大の注目ポイントですが、意識されやすいキリ番でもあるため、しばらくはこのラインを挟んだもみ合いになるパターンも考えられます。さらにこれに為替介入が絡んでくる可能性もあります。

また、一度は上抜けするもののヒゲを伸ばして、ダマシのような形で下落するのもよくある値動きです。

上がるか、下がるかの決着は、そんなにすんなりつかないと思っていた方が良いかもしれません。

続いて、週足を見てみましょう。

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2022年10月の最高値から引いたトレンドラインを、先週の上昇で既に上にブレイクしています。

つまり、日足、週足ともに、上昇トレンドを匂わせる値動きとなっていますが、あくまでこれは教科書通りの分析の話。そういった期待を裏切るダマシが発生する可能性も考慮すべきです。

もちろん教科書通りに決着することも多々あるので、こういった素直な見方を本線としつつ、状況が変われば戦略もまた変わると思っておきましょう。

ユーロドル(EURUSD)

ユーロドルは利上げ打ち止めが観測されてから下落基調となりました。現在下落はいったん落ち着いたように見えますが、ドル高要因もあって下落のほうが強い印象です。

ユーロ圏では今週ZEW景況感指数が控えていますが、現在の市場ではユーロ圏の景況感よりも米国の景況感が重要視されているので、ドル要因で値動きをする週となりそうです。

それでは日足をチェックしてみます。

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1.1275付近の高値から、おおむね綺麗にトレンドラインが引ける状態で、目先は頭を押さえられて下降圧力が強いと判断できます。

現在の相場のテーマは米ドルの利上げや利下げです。加えて、日銀の動向が絡んでいる状態であり、欧州系の通貨ペアはドルの動きに追従することが多いです。

ユーロドルも、ドル高が続いているうちは、売り目線が本線で良いでしょう。

次にユーロドルの週足を分析してみます。

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角度が緩やかな上昇チャネルを引くことができました。長期的には買い目線ですが、押し目がかなり深い=トレンドの力はさほどでもない状態と判断できます。

ボリンジャーバンドの幅が広がっていないことも、トレンドが加速していないことを示しています。ミドルラインがさらに急角度になり、上下のバンド幅が広がり始めたら、流れが変わったと判断してOKです。

ポンドドル(GBPUSD)

ポンドドルもユーロドルと同じく下落基調で推移しています。

基本的には、ユーロドルと同じくドル要因で値動きをする週となりそうです。しかし、今週は英国消費者物価指数が控えており、ドルに関係なく指標発表時に大きな値動きとなることが予想されるため、注意する必要がありそうです。

ポンドドルの日足チャートを分析します。

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7月14日の高値である1.3142を頂点とした下降トレンドラインが引けます。同様に売り目線で問題ないと思いますので、赤いラインに引きつけてから短期足に現れたチャートパターン(ダブルトップなど)から売りというのはありだと思います。

次に週足を分析します。

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全体としては右肩上がりの形状で、ボリンジャーバンドの+1σと+2σの間でローソク足7本分推移してから、+1σの下に陰線が2本立ちました。

ミドルラインを割り込んでいくと、もう一段階の下落が警戒されます。

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