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2023.08.07 FXON流 マーケット分析(7/31~8/6)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週は英国のBOE政策金利発表と米国雇用統計が発表されました。

市場でもっとも注目されていた米国雇用統計は、失業率や平均時給の結果が前回の数字を上回ったため、発表時の初動でドル円は143円台を試す動きとなりました。しかし、非農業部門雇用者数の結果が、前回結果と予想の数字を大幅に下回りドル円は下落、NY市場引けで141円台となりました。

BOE政策金利発表は、予想通りの25bpの利上げを行い1.2600台だったポンドドルは1.2700台まで回復しました。ベイリーBOE総裁は今回もタカ派の姿勢を崩さず、政策変更についての質問については時期尚早と述べています。

今週は、英国実質GDP第2四半期や日本で国際収支、景気ウォッチャー調査の指標などの発表があります。また、米国の消費者物価指数や生産者物価指数、ミシガン大学消費者信頼感指数といった注目すべき指標の発表も予定されています。

物価に関する指標は、今後の金融政策方針に大きく影響することが多いため、大きな値動きに注意する必要がありそうです。

今週の予測

各チャートにボリンジャーバンド(期間:20)の±1σ、±2σを表示して分析していきます。

ドル円(USDJPY)

先週金曜日の米国雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)の結果が18.7万人、失業率は3.5%、平均時給(前月比)は0.4%、平均時給(前年比)は4.4%とかなり強い数字だったため、発表直後の値動きは143円台を試しました。しかし、NFPの結果が前回結果と予想の数字を大きく下回りドルが売られ、NY市場引けでは141.75円で終えました。

今週は、消費者物価指数と生産者物価指数、ミシガン大学消費者信頼感指数が控えています。今回の雇用統計で賃金上昇が見られたため、これらの指標で予想通りまたは上回る数字が発表された場合、ドル円は大きく戻す可能性がありそうです。

それではドル円の日足チャートを見てみましょう。

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2つ目の安値が1つ目より切り上がっているダブルボトムの形となっており、底値圏の反発時によく出てくるパターンなのですが、金曜日の日足はネックラインを割り込んだところで確定しています。

結果的にその下落はオーバーシュートで、反発してもう一度高値を目指すのか、既に下落が始まっているのかは、今日以降の値動きを見て判断していきましょう。

次にドル円の週足をチェックします。

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これまでに何度か書いているように、週足でもダブルボトムが形成されており、そこからの反発局面の可能性が高いです。137.91円付近のネックラインには3週連続で到達し、一時的に下回るものの、ヒゲを伸ばして反発しています。

つまり大局は上昇、目先は即答できないというのが、今の時点でのドル円の分析となります。

ユーロドル(EURUSD)

ユーロドルは、ECB政策金利発表で利上げ打ち止め感や景気後退懸念が観測されてから下落基調でしたが、8月4日に発表された米国雇用統計でのドル安の影響で1.1000台まで戻しました。

今週は、ユーロ圏で注目されている指標がないため、ドルの動きに振られる1週間となりそうです。

ユーロドルの日足を見てみます。

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高値をつけたあと、ボリンジャーバンドの+1σを割り込んでからは、明確な下降トレンドを形成。-1σを割り込むところまで下降してから、多少の反発を見せています。

パッと見ても、チャート上で高値が切り下がり、安値が切り上がっていることからトレンドの勢いが減退する方向に進んでいると解釈できます。

よりフォーカスして、4時間足を見てみます。

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綺麗に下降のトレンドラインが引けており、金曜の上昇でラインタッチ後に反落しています。目先は、このラインを終値ベースで完全に上抜けするまでは、売り目線が有効といえます。

ポンドドル(GBPUSD)

ポンドドルは、ドルの値動きに振られ1.2600台まで下落しましたが、8月3日のBOE政策金利発表で25bpの利上げが実施され、ベイリーBOE総裁のタカ派発言や今後の政策方針も利上げが示唆されたことから1.2700台まで回復しました。

今週は、英国実質GDP第2四半期の指標が控えており、強い数字が発表されるとポンドドルはさらに上昇する可能性がありそうです。

ポンドドルも日足から分析していきましょう。

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上昇のトレンドラインが綺麗に引けましたが、先週の値動きで割り込んだ可能性があります。

サポートラインがレジスタンスラインへ転換するロールリバーサルが起きているように見えるため、潮目が変わって売りを検討していく局面かもしれません。

4時間足を見てみます。

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こちらはすでに高値と安値の切り下げが本格的に始まっており、下降のトレンドラインを引けます。目先は戻り売りを狙いつつ、より大きな下降トレンドの可能性を追うことで、二兎を追えるかもしれません。

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