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2023.03.13 FXON流 マーケット分析(3/6~3/12)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

先週の為替市場はFRBの利上げの思惑に左右された一週間となりました。7日の議会証言でFRBパウエル議長は予想以上のタカ派発言を行い、今後の利上げを織り込む形でドルが急騰することに。しかし10日の米雇用統計は強弱まちまちの結果となり、FRBはタカ派一辺倒の姿勢は取れないと判明してドルが急落。

ドルインデックスを見ると、7~8日は上昇したものの、9~10日の下落で上昇分の多くを吐き出す結果に。ドルインデックスは2月2日を底に上昇を続けていましたが、3月8日が一旦天井となった可能性もあります。

また、米長期金利が上昇してドルを牽引していましたが、米長期金利は10日の米雇用統計発表後に大きく下落しており、こちらも上昇一服の可能性が高い状態です。

今週は米雇用統計明けの週となります。雇用統計明けの週は、新たなトレンドの生じることが多い週です。今週は米雇用統計を機にスタートしたドル安が続くことになるか注目されます。

今週の予測

ドル円(USDJPY)

フィボナッチ・リトレースメント38.2%を割れて23.6%の133.0円付近を目指すか。

先週のドル円週足は上下にヒゲのある陰線を形成して下落。2週間続けて陰線となりました。138円目前の高値137.91円まで上昇しましたが、最終的に135.06円で取引を終えています。

ドル円は、昨年10月高値(151.94円)と1月安値(127.21円)間のフィボナッチ・リトレースメント38.2%(136.7円付近)の攻防が継続中です。7日の大幅高と8日の上昇でリトレースメント38.2%を突破したかに見えましたが、9~10日の続落でリトレースメント38.2%を再び割りました。

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今週も引き続き、リトレースメント38.2%の攻防の行方が注目されます。ドル円は10日の下落で200EMA(200日移動平均線)に一時にタッチしました。2月半ば以降、200EMAとリトレースメント38.2%に挟まれる展開が続きましたが、再び同様の状態に戻っています。よって、リトレースメント38.2%のみならず200EMAの存在にも留意が必要です。

米雇用統計明けの週は、新たなトレンドが生じることが多くなります。ドル円は10日の雇用統計後に下落が進んでおり、今週は下落が更に進む可能性があります。

ドル円は10日の下落で、リトレースメント38.2%と200EMAに挟まれた状態となりました。今週は200EMAを割れて、リトレースメント23.6%の133.0円付近を目指すかが注目されそうです。

ユーロドル(EURUSD)

小動き続くなかでリトレースメント23.6%の攻防後の行方を注視。

先週のユーロドル週足は下ヒゲが長く実体の短い陽線を形成。2週 間続けて陽線となったものの、3週間前の陰線の実体部分を2週間続けて超えておらず、方向感のない取引が継続中です。

ユーロドルは、9月安値(0.9535ドル)と2月2日の高値1.1032ドルにフィボナッチ・リトレースメント23.6%の1.068ドル付近と、200EMA間の値動きが継続中。先週はリトレースメント23.6%と200EMAの両者にタッチして反発・反落しており、最終的に1.0638ドルで取引を終えました。

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今週はドル安が見込まれるなかで、ユーロドルは上昇か。リトレースメント23.6%の1.068ドル付近は10日の上昇で到達済みです。今週更に上昇の場合は、節目価格1.1000ドルや2月高値1.1032ドルが目標値となります。

ただし、ユーロドルは2月7日にリトレースメント23.6%の1.068ドル付近に到達した後、1ヵ月以上リトレースメント23.6%前後の値動きに留まり、値動きのエネルギーを蓄積中です。よって、リトレースメント23.6%の攻防の決着が付く際は、大きな値動きが生じる可能性も。

今週のユーロドルは上昇が見込まれるものの、リトレースメント23.6%の攻防がどのような形で決着するのか、という点も注目されます。

ポンドドル(GBPUSD)

2月高値1.2447ドルに向けた反発の可能性あるも、英株価指数FTSE100の下落にも留意。

先週のポンドドル週足は下ヒゲが長く実体の短い陽線を形成。実体の短い状態が5週間続いており、ユーロドル以上に方向感のない取引が継続中です。

ポンドドルは、昨年9月安値1.0352ドルと1月高値1.2447ドルの間のフィボナッチ・リトレースメント23.6%(1.95ドル付近)の攻防が続いています。7日の大幅安でリトレースメント23.6%を大きく割り込みましたが、8~10日の3日続伸で再度リトレースメント23.6%を回復し、1.2031ドルで取引を終えました。また1.21ドル付近には200EMAもあり、上昇しても200EMAに頭を抑えられている状態でもあります。

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今週ドル安が進む場合、ポンドドルは200EMAの上方ブレイクが見込まれます。その後の目標値は2月高値1.2447ドルです。

なお、ポンドは昨年秋から年末にかけて、英株価指数FTSE100の上昇に後押しされる形で上昇しました。しかしFTSE100は9~10日に急落しており、今後ポンドの足を引っ張る可能性も否定できません。

今週のポンドドルは1月高値1.2447ドルに向けた値動きの発生が期待されます。しかし、急落した英株価指数FTSE100の値動き及びポンドに対する影響にも留意する必要がありそうです。

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