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2023.02.28 FXON流 マーケット分析(2/20~2/26)

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為替市場の先週の振り返りと今週のポイント

20日がプレジデントデーで米国が祝日、23日は天皇誕生日で日本が祝日となった先週は、23日までは緩やかなドル高が進みました。しかし24日に一気にドル高が進み、ドルインデックスは急騰しレンジを上方ブレイクして、昨年12月の水準を回復することに。

ただし24日はドルインデックスが急騰したものの、米長期金利の上昇は限定的。またドル高と逆相関で急落した原油価格はその後反転し、最終的に当日の高値を更新。金融市場全体として複雑な動きを見せました。

今週は24日に急速に進んだドル高がそのまま続くのか、それとも一旦戻しを入れるのか、という点が為替市場全体の注目ポイントになりそうです。

今週の予測

ドル円(USDJPY)

フィボナッチ・リトレースメント38.2%の136.7円付近への到達後の値動きを注視。

先週のドル円週足は実体の長い陽線を形成。2週間続けて陽線となり続伸しています。年初来高値の更新が続いており、136.51円が年初来高値となり、若干下落した136.48円で取引を終えました。

日足で見ると、上昇した24日の値幅が約2.5円と飛び抜けています。23日までは200EMA(移動平均線)付近の値動きが続いたものの、24日の急騰で200EMAから完全に上離れする形となりました。

ドル円の昨年10月高値(151.94円)と1月安値(127.21円)にフィボナッチ・リトレースメントを引くと、週の終値136.48円は38.2%の136.7円付近の目前です。24日はほぼ高値引けであり、今週はリトレースメント38.2%到達の可能性が高いといえます。

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リトレースメント38.2%はいわゆる3割り戻しの水準であり、相場が大きく反応しやすいポイントです。またドル円のリトレースメント38.2%の水準は、昨年12月に値動きが停滞した水準でもあります。よって、到達後に反落する可能性も。

反落時の目標値は、200EMAの133円台後半、リトレースメント23.6%の133.0円付近、節目価格130円が候補としてあげられます。リトレースメント38.2%からの反落は、リトレースメント23.6%を超えるケースも多いため、用心が必要です。

逆に上昇が続く場合の目標値は、リトレースメント50.0%(139.6円付近)やその少し上にある節目価格140円が注目されます。

月曜日は前週のトレンドが継続するケースが多いです。今週のドル円はフィボナッチ・リトレースメント38.2%・136.7円付近の到達の有無に加え、到達後の行方が注目されます。

ユーロドル(EURUSD)

200EMAの攻防入りも反発か。

先週のユーロドル週足は実体の長い陰線を形成。先々週は一旦値動きが停滞し、実体の短い陽線となりましたが、その前は2週連続で陰線であり、下落トレンドが続く形となっています。

ユーロドルは9月安値(0.9535ドル)と2月2日の高値1.1032ドルにフィボナッチ・リトレースメントを引くと、リトレースメント23.6%の1.068ドル付近で下落が押しとどめられていた状態でした。しかし先週の下落で、リトレースメント23.6%を下方ブレイクしています。

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また日足で見ると、先週は5営業日中の4営業日が陰線で下落しており、緩やかな下落が続きました。更に24日の下落で、相場の節目となりやすい200EMAに近い1.0544ドルで取引を終えています。

今週のユーロドルは200EMAの攻防の行方が注目されます。200EMAが抵抗帯として機能しない場合は、リトレースメント38.2%の1.046ドル付近が次の目標値です。ただし200EMAのある1.05ドル台半ばは、1月に反発が生じた水準でもあり、反発の可能性は充分ある状態です。

今週のユーロドルは200EMAの攻防の結果として反発するのか、という点が注目されます。

ポンドドル(GBPUSD)

フィボナッチ・リトレースメント23.6%の1.195ドル付近の攻防に注目。

先週のポンドドル週足は上ヒゲの長い陰線を形成。日足では22日から3日続落となり、週の後半に下落が進みました。

ポンドドルは日足で見ると、昨年9月安値1.0352ドルと1月高値1.2447ドルの間のフィボナッチ・リトレースメント23.6%・1.195ドル付近の攻防が継続中です。また200EMAが1.21ドル台前半に存在しており、2月前半から200EMAとリトレースメント23.6%の間での値動きが続いています。

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今週のポンドドルは、リトレースメント23.6%の1.195ドル付近を下に抜け切れるのか、という点が注目ポイントです。先週の終値1.1939ドルは、リトレースメント23.6%を下に抜けています。しかし日足の終値で抜けても、これまでは翌日には反発しています。本年1月よりリトレースメント23.6%の攻防がなされており、簡単には下に抜けられないため注意が必要です。

ただしこれまでの値動きの停滞があるため、下落が進む場合は急落に至る可能性も。下落の場合は、リトレースメント38.2%の1.165ドル付近が目標値となります。

ポンドを押し上げてきた英株価指数FTSE100の上昇に陰りが見える中で、ポンドドルはリトレースメント23.6%を維持出来るか注目されます。

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