前日のドル円は、特に注目されている指標や目新しい材料がない中、米国のインフレ上振れリスクによる追加利上げが意識され、145円台前半から146.40円まで上昇しました。

最近発表のあったFOMC議事要旨の内容から、パウエルFRB議長が9月に追加利上げすることを、8月25日のジャクソンホール会議で示唆する可能性があるという認識が市場で広がっています。

それにより、米国10年債利回りが4.351%まで上昇しました。金利につられる形で、ドル円も上昇したのではないかと推測されます。

本日の東京市場のドル円は、146.39円の高値をつけたものの上値は重たく、執筆時点では146円を割り込み145円台後半を推移しています。

本日は23時に中古住宅販売件数の発表を控えています。市場予想は前回結果よりも下振れとなっていますが、米国経済が堅調なことから上振れとなった場合、再び146円台を目指す展開も予想されます。