証拠金の損失と保有ポジションのリスク管理 マージンコール・ロスカット
FXONでは、ロスカットとゼロカット制度で、お客様の損失を最小限に抑え、安全な取引環境を提供します。
マージンコール・ロスカット
FXONでは、お客様の証拠金の損失を防ぐために、トレーダーが保有するポジションが一定の水準以上の損失に至った場合、「マージンコール」と称す、証拠金の減少をお知らせする通知を行います。
更に損失が一定水準以上の損失に至った場合、対象のポジションの全てを強制決済する「ロスカット」を実施し、預託資金以上の損失をお客様に請求することはございません。
証拠金維持率とは(Margin level)
預託資金をポジション保有にかかる必要証拠金で割り、100倍したものが純資産に対しての証拠金維持率となります。FX/CFD取引の際に、トレードの安全性を確認する重要な指針となる値であり、マージンコールやロスカット等の損失拡大防止ルールは、この証拠金維持率が基準となり発動します。
■ 証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率(%)
手元資本
有効証拠金
ポジションを保有するための ポジション保有のための ポジションを保有するための
必要証拠金
100
証拠金維持率は、MetaTrader4/5の場合、ターミナルウインドウに「証拠金維持率」(Margin level)として表示されています。
損失拡大防止の必要性
FX・CFD取引では、各国の経済や社会情勢によりトレーダーが予期しない方向に、急激に相場が変動する場合があります。そのような市場において、ロスカットは損失拡大を防ぎ、トレーダーの資産を守るための仕組みです。
また、ロスカットが執行されるということは、取引口座内のポジションに対して大きな含み損を抱えていることを意味します。そのような状態を事前に回避するために、トレーダーに警告を促す仕組みがマージンコールとなります。
マージンコール50%・ロスカット20%の場合
FXONの証拠金維持率ルール
FXONでは、お客様の損失拡大を可能な限り防止し、健全で安全なトレードをお楽しみいただくため、証拠金維持率を基準としたいくつかの取引ルールを設けています。第1段階として、有効証拠金が100%未満に達すると「新規オーダー禁止」となります。第2段階として、有効証拠金が50%未満に達すると「マージンコール」を発動します。第3段階として、有効証拠金が20%未満に達するとロスカットルールに基づき「ポジションの強制決済」を行います。これらの損失拡大防止策を講じたにも関わらず、お客様の取引口座残高がマイナス残高になった場合、マイナス残高を補填する「ゼロカット(マイナス残高補填制度)」の対象となります。
維持率 100%以上
新規オーダ可能
A
維持率 100%以下
新規オーダー禁止
B
維持率 50%以下
マージンコール発動
C
維持率 20%以下
ポジションの強制決済
D
E
ゼロカット
(マイナス残高補填制度)
ゼロカットは、急激な市場の変動により、ロスカットの反対売買が執行されず、お客様の口座残高がマイナスになった場合。
A. 維持率100%以上 新規オーダ可能
B. 維持率100%以下 新規オーダー禁止
C. 維持率50%以下 マージンコール発動
D. 維持率20%以下 ポジションの強制決済
E. ゼロカット(マイナス残高補填制度)
新規ポジションのオーダー禁止
有効証拠金維持率が100%を下回ると、新しいポジションを保有するための注文は全て自動リジェクトされます。これは新規ポジションを保有すると、最低必要証拠金のホールドにより、有効証拠金維持率が自ずと減少するため、予期しないロスカットが生じやすくなるためです。
新規オーダー禁止時に、クライアントターミナルから注文を行うと、クライアントターミナルの注文画面には「Not enough money」、ターミナルウインドウには「No money」と表示され、新規オーダーは拒否されます。
マージンコールの発動
有効証拠金維持率が50%を下回ると、ポジションを保持するために十分な資本が無い旨を警告するマージンコールが発動されます。
マージンコールは、お客様がお持ちのポジションを保持し続ける事が出来ない可能性が高いことを警告するメッセージであり、マージンコールが発生した場合、預託資金を積み増しするか、いくつかのポジションを決済する等のリスク対策が必要です。
マージンコールの対象になると、MetaTrader4/5の場合、ターミナルウインドウの損益表示欄は赤色で表示されます。
ポジションの強制決済(ロスカット)
マージンコール領域(50%以下)を下回り、更に有効証拠金維持率が20%を下回ると、さらなる損失の拡大を防ぐために、保有ポジションを反対売買により強制的に決済(ロスカット)します。ロスカットにより、お客様の損失は確定してしまうものの、最低限のお客様の預託資金は保護されます。
■ ロスカットルール(強制決済の順序)
ロスカットが発動された時点で、保有ポジションのうち、評価損(マイナスのProfit)の大きいポジションから順番(Loss cut rank)に、反対売買により強制的にポジションが決済されます。
ロスカットが発動された時点で、保有ポジションのうち、評価損(マイナスのProfit)の大きいポジションから順番(Loss cut rank)※:1にロスカットが執行されます。これらのポジション保有中にロスカットが発動された場合、次のように、評価損の大きいポジションからロスカットが執行されます。
エントリー日時 | 評価損 | ロスカット執行順序 | |
ポジション A | 9月1日 11:00 | $ -52.00 | 1番 |
ポジション B | 9月2日 14:00 | $ -50.00 | 3番 |
ポジション C | 9月3日 16:00 | $ -48.00 | 2番 |
ロスカット執行順序 | ||
1. ポジション A | 9月1日 11:00 | $ -52.00 |
2. ポジション B | 9月2日 14:00 | $ -50.00 |
3. ポジション C | 9月3日 16:00 | $ -48.00 |
※:1 カバー先や市場の流動性の低下により、ロスカットが順番通りに行われない場合がございます。
※:1 カバー先や市場の流動性の低下により、ロスカットが順番通りに行われない場合がございます。。
ゼロカット(マイナス残高補填制度)
市場の流動性が想像以上に高まり、ロスカットルールに則った、反対売買の注文が執行されなかった場合、状況によっては、お客様の証拠金がマイナス残高となります。FXONでは、このような市場の注文が集中した場合などのイレギュラーな状況下において、預託資金がマイナスになった場合、預託資金を超える損失を請求しないゼロカット保証を実施しています。証拠金のマイナスは、24時間以内に解消され、お客様の残高は”0”に戻ります。
レバレッジ取引は、少ない資本で大きな利益を期待できる反面、潜在的損失が支払い証拠金を上回ることもあります。
レバレッジ取引を行った場合、最大損失見込額は投資比率と比べてより大きくなります。そのため、小さな資金で大きな利益を得ることが可能な反面、預託資金全額を失う可能性も同時に内在します。
当社では、急激な相場の変動からお客様の預託資金を保護するために、一時的にレバレッジ値を下げるなどの保護対策を行いますが、レバレッジ値が大きければ大きいほど、小さな相場変動で、預託資金を失う恐れがあることをご理解の上ご利用ください。